弘法大師像〔8002〕2025/03/13

2025年3月13日(木)晴れ
昨日、須崎で発掘、整備された「波の二ツ石」のこと、書きました。その巨岩の横には、立派な弘法大師像。思ってたよりもデカい弘法大師像。
高知で弘法大師像と言えば。検索して真っ先に出てくるのは、室戸青年大師像。あれは本当にデカくて目立ちますきんね。台座を入れると21mなんだそう。
僕が思い浮かべる印象的な弘法大師像は、ここにあります。三谷往還の山道を登っていき、途中で車谷の方へと少し降りたところに小さな祠があって、川沿いに弘法大師像。残念なことに、像の目の前に杉の木が生えてしまっている弘法大師像。顔から20cmくらいのところに、杉の幹。
土砂災害で通行止めになって、なかなか道も荒れてたけど、去年の秋に行ってみたら更に酷いことになってました。登り口からすぐのところに新たな土砂崩壊があって、かなりの体力と勇気がないと、その弘法大師像の方まで行けんようになってました。弘法大師もお怒りだ。なんとかせんといかんね。
ここは高知市洞ヶ島の安楽寺さん。真言宗のお寺さんで、僕は檀家だったりします。かつて、四国八十八か所30番札所」だったこともある、安楽寺さん。現在は、土佐神社横の善楽寺さんが30番札所で、この安楽寺は「本尊安置霊場」の奥の院、ということになってます。
なんでそんなことになったのかは、このにっこりに詳しく書いてるのでご参照ください。要は、明治初期の廃仏毀釈運動の中で30番札所だった善楽寺さんが廃寺となり、明治8年にいち早く復興した安楽寺さんに、ご本尊だった阿弥陀如来像を遷座して、30番札所としたことに始まる騒動。昭和5年に善楽寺さんも再興するけど、その後60年間、どちらが30番札所かで論争が繰り広げられ、平成6年になって、善楽寺が30番札所、安楽寺が「本尊安置霊場」の奥の院、という決着が見られた訳だ。
では、現在の善楽寺のご本尊は。これがまた、なかなか込み入ってますな。高知市のホームページでは、ご本尊がそれこそ弘法大師像になってます。で、安楽寺に、本尊の重要文化財阿弥陀如来座像。
ところが善楽寺さんのホームページでは、ご本尊は「金佛阿弥陀如来坐像」とあり、隣の大師堂に「厄除け大師」。過去の経緯が、色々と尾を引いているんでしょうか。金佛阿弥陀如来坐像は新たに造られたんでしょうかね。
ともあれ、元々善楽寺さんのご本尊だった阿弥陀如来座像はここ安楽寺さんに坐しているのでした。そしてここにも、こんな感じで弘法大師像。大師堂の横に、弘法大師像。
四国では、どこに行っても弘法大師像を見ることが、できるのであります。
ところで、今朝の高知新聞に、長岡友久さんが亡くなったという記事がありました。室戸青年大師像から北へ行った佐喜浜の、長岡さん。昨年、こんな感じでお元気な様子だったのに、残念ですね。愛すべき「大ちゃん」が亡くなって1年4ヶ月。長岡さんも、愛すべき偉大な方でした。合掌。