JR四国の「中付きルビ」〔8231〕2025/10/28
2025年10月28日(火)晴れ!
こないだ、大宮の鉄道博物館へ行った際に、売店でついうっかり購入してしまった本があります。「もじ鉄」という本。
鉄道マニアには、乗り鉄とか撮り鉄とか時刻表マニアとか色んなジャンルがあるけど、鉄道の駅名標などのフォントを楽しむマニアがいたのでした。その名も「文字鉄」。色んなこだわりを持った方、マニアがいらっしゃるけど、まあ、困ったもんだ。他人のことは言えんけど。
で、この本、全国各地の鉄道駅でフォントを蒐集、解説しておる訳やけど、改めて見てみると確かに面白い。普段、何の気無しに見ている駅名フォントにも、本当に様々な種類があるのに驚かされました。そして配置とかにも特徴が。
JR四国には、他のJR各社とは違う独自の駅名標ルールがあります。今朝、山田西町駅で駅名標を撮影してきたけど、わかりますか?これでわかったら、なかなかすごい。
JR四国は、JR各社の中で唯一、漢字一文字ごとにルビを振る「中付きルビ」というのを採用しているのでした。知らんがな。
確かに、山の上に「やま」、田の上に「だ」、西の上に「にし」、町の上の「まち」。他のJRのを見てみると、JR東日本の山手線の駅名標はこんな感じ。漢字とルビは独立しているのでした。いや、こんなページをつくっているマニアがいるのもすごいけど。
ちなみにこの「山田西町」の文字は「新ゴ DB」という書体らしい。右側のD38と書いてるのはHelvetica Boldという書体。なるほど。勉強になりました。
ちなみに後免駅の駅名標は、ひらがなで「ごめん」。JRとごめんなはり線が同じ書体を使ってたけど、この辺のフォントもどうなっておるのか調べてみたら楽しいね。楽しくないですか?
山田西町駅は昭和27年に開業した、単式ホーム1面1線の駅。もちろん無人駅やけど、開業した当時って駅員さん、いたんでしょうかね。土佐山田駅から800mという近さで、この駅間は、JR四国の中では円行寺駅入明駅間と並んで、一番短いんだそう。大都会へ行くと、もっと短い駅間もあるけど。
そうそう。路面電車まで入れたら、とさでん交通の清和学園前駅と一条橋駅の間、63mが日本で一番短い駅間というのは有名。清和学園、もうすぐなくなってしまうけど、駅、どうなるのか気になります。
そんな訳で「もじ鉄」。鉄っちゃんも奥が深いねー。深みにはまり込むと大変なので、そろそろ仕事を始めます。こわいこわい。
