復刻!ごめん・なはり線キャラ時計〔8230〕2025/10/27
2025年10月27日(月)晴れ!
以前、後免町商店街の「中村時計店」さんのこと、書いたことがあります。今から3年前のこと。そのご主人、中村昭弘さんは、CMWという「公認高級時計師」というとても難しい資格を持っておられ、非常に高い技術を持った時計師として有名でした。時計店の2階は時計博物館になってて、貴重な貴重な時計が、それこそ山のように展示してあり、圧巻。
で、中村昭弘さんは、時計発達の歴史「点滴を穿つ」という冊子をご自分で出版されてました。その本を買ったりした際、色んなお話を聞くことができたのは、とても貴重な体験でした。と、申しますのも、中村昭弘さんは、僕が話をお聞きした翌年8月に亡くなってしまったから。本当に残念なことでした。その後は、ご長男の文昭さんがお店を切り盛りされてます。
で。先日の高知新聞で久々に中村時計店さんの名前をお見かけし、嬉しくなったのでした。「なはり線キャラ時計復刻」という記事。故・中村昭弘さんは、やなせたかし先生と親交があった、というご縁で、やなせ先生本人からのご依頼で、ごめん・なはり線のキャラクターで時計をつくってました。シチズンさんに依頼して特注でつくった1200個は、完売。そしてこの度、朝ドラ「あんぱん」放送を機会に、23年ぶりに復刻しよう、ということになって、1000個限定で製作、販売となった訳です。
デザインは、23年前のものをそのまま踏襲。2021年に開業した「あき総合病院前駅」のキャラ、「あきナースちゃん」が加わり、そして電波時計になりました。
僕は迂闊にも、前回の時計は買ってませんでした。買うちょったら良かったー、と悔やんでも仕方ありません。今回は後悔しないよう、今朝、早速中村時計店さんへお邪魔して、購入してきました。地元のヒーローやなせ先生と、我らが中村時計店のコラボですきんね。大切に、会社の僕の部屋の、僕の正面の壁に掛けて使わせて頂きます。
それにしても。この時計博物館は、すごい。すごいです。故・中村昭弘さんが蒐集され、研究され、整理保管されてきた貴重な時計の数々。この貴重な製品、技術の数々を、少しでも多くの人に知ってもらい、そして後世に伝えていきたい、そんな想いがつまった博物館。入館料は500円で、もちろんそんな費用では維持管理費用にもならない訳で、この博物館で儲けましょう、という考えのかけらも感じられない博物館。
なんか、博物館というものの原点に触れたような気がする、中村時計博物館。久々に時計博物館にお邪魔し、とてもとっても「共感」した、というのが、僕の「所感」です。
三省堂「新明解国語辞典」
きょうかん【共感】
他人と同じような感情(考え)になること。
しょかん【所感】
その時、そのような状況に立ったことで、何かに触発されるなどしていだいた感想。
