食堂車のビーフカレー〔8229〕2025/10/26
2025年10月26日(日)小雨のち晴れ
今朝は高知。昨日の夜、帰高しました。
昨日は少し時間があったので、初めて行ってきました。埼玉県大宮市にある「鉄道博物館」。日本最大級の鉄道に関する博物館ね。いやー、なかなかのもの。全部は廻れんかったけど、歴史関係の展示や、日本の鉄道黎明期からの機関車、電車、客車などの実物に触れることができました。
信越線碓氷峠の急勾配で活躍した、アプト式のED40も見れました。そして、つい近年まで現役で走っていたEF66の0番台。1968年から1974年までで55両が製作された直流電気機関車で、0番台は、1969年の「鉄道友の会ブルーリボン賞」を受賞。機関車で同賞を受賞したのは、なんと、EF66の0番台だけなのだ。
その27号機がつい近年まで走っていて、ファンの間では「ニーナ」の愛称で親しまれてたけど、遂に引退。鉄道博物館には、この右下の11号機が展示されてました。興味、ないですか?
右上が、3階テラスから見た本館展示。すごいね。こりゃ。本館2階に、日本食堂さんの「トレインレストラン」があって、かつての食堂車のような雰囲気の中、かつてのメニューが食べられるようになってました。これはもう、食べるしかない。
お昼前やったけど、5分待ちくらいで入店できました。注文したのは、カレー。日本食堂の、あの、新幹線の食堂車でも提供されてたビーフカレーだ。
幾度も書いてきたけど、僕は、食堂車が好きでした。仕事で大阪から高知へ帰るときなど、新大阪駅でそのまま食堂車に乗り込み、ビーフカレーとビールを楽しんで、食べ終わったら岡山駅。南風に乗り換えて帰ってきたりしてました。あの懐かしの、ビーフカレー。そしてサッポロラガービール。なんか、懐かしくて涙が出そうになりました。
鉄道博物館で一番嬉しかったのは、食堂車レストランでビーフカレーを食べられたこと、などと言うと、博物館関係者に叱られそうやけど。
新幹線から食堂車が消えたのは、2000年3月のこと。その時は、とてもとっても「落胆」しました。消えてから、はや、四半世紀が経過したんですな。鉄道を単なる移動手段として考え、その収支向上だけを考えたら、そうなるのもやむを得なかったのでしょう。ただ、鉄道旅行には、単なる移動手段以上のナニかがあるのも、確か。
将来、リニア新幹線が開業した暁には、東海道新幹線に食堂車を復活させ、旅の楽しさを再現して欲しいな、などと思うのでした。興味、ないですか?
この鉄道博物館は、JR東日本創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして、2007年につくられました。運営は「公益財団法人東日本鉄道文化財団」。このページに、その趣旨目的がはっきりくっきり書かれています。みんなで議論して、考えたんでしょうねー。
博物館や美術館、植物園、動物園には、その館それぞれに目的があり、意義がある。それぞれに、より良い博物館を目指して議論し、みんなの知恵を糾合していきたいよね。
三省堂「新明解国語辞典」
らくたん【落胆】
期待に反した結果にショックを受けて、何をする元気もなくなること。
