ここは「四ツ橋」でした〔909〕2005/10/11
2005年10月11日(火)曇ったり降ったり
今朝の高知市内は、しとしと雨が落ちて来よります。蒸せる雨ではなくて、涼しい雨。もう10月も半ばですきに、さすがに涼しゅうなってきました。
ここは、高知市文化施設「かるぽーと」前。現在の堀川の行き止まりです。ここには昭和40年代始めまで中央卸売市場があり、こぢゃんと賑やかでした。
ここはお堀の交差点。堀川が、現在の中央公園辺りからはりまや橋の下をくぐり、ここを抜けて農人町、浦戸湾へと流れ込み、昨日ご紹介した横堀は、江ノ口川からここを通って南へ抜けちょりました。
で、ここが交差点になるので、ここに4つの橋が架かっちょりまして、「四ツ橋」と呼ばれよったがです。4つの橋が四角形に並び、北が「木屋(きや)橋」。橋の袂に豪商木屋があったので、明治以降この名で呼ばれました。西が「幡多倉橋」。1687年、このお堀の交差点が出来た時に架けられた、この南の幡多倉へつながる橋。南が「納屋堀(なやぼり)橋」で、出来たのは一番新しく昭和5年。東の「菜園場(さえんば)橋」も、この年つくられました。中央卸売市場が出来た年ですな。それ以来ここは「四ツ橋」。
写真の橋みたいになったやつは、昔の「幡多倉橋」の欄干の姿を再現したものらしいです。その右手の三角形の鉄骨オブジェがわかりますでしょうか?これは、昭和20年の空襲で被弾、その痕跡が鮮やかに残る「菜園場橋」のもの。
昭和43年、納屋堀橋が埋め立てによって姿を消し、そして数年前、かるぽーと等のこの界隈の再開発で四ツ橋は姿を消しました。木屋橋は残っちゅうがでしょうかね。電車通りの下を横堀が抜けていっちょりますきに。右に写っちゅう建物は、四国銀行木屋橋支店でございます。