ハイブリッドの時代〔8276〕2025/12/12
2025年12月12日(金)晴れ!
そんな訳で、今朝はJR四国が導入するハイブリッド気動車の話。お待たせしました。待ってないですか?
昨日も少し触れたけど、いよいよ完成しました。2編成4両の3600系ハイブリッド式気動車。ディーゼルエンジンで発電した電力とブレーキ時等に蓄電池に貯めた電力を組み合わせ、モーターを回転させて走る気動車。電気式気動車に蓄電池を組み合わせた、てな感じでしょうか。
国鉄時代から、機関車の方面では、エンジンで発電し、その電力走る電気式ディーゼル機関車というのが存在しました。土讃線の無煙化で大活躍したDF50も、そう。あの独特のシュポシュポエンジン音は、電気式のもの。しかし馬力が出ないので一時期廃れ、技術の進歩とともに復活して、貨物列車を牽引する代表的ディーゼル機関車DF200レッドベアーにも採用されてます。
気動車の方はどうか。これも国鉄時代に採用実績があったけど、21世紀になるまで半世紀間、電気式軌道車は製造されませんでした。JR東日本が2003年にハイブリッド気動車を試作、2007年から営業運転しております。最先端技術を持つJR東日本では、更に1歩進んでハイブリッド機構を省略した電気式気動車も開発してますね。なかなか効率的、らしい。
この度JR四国が完成させた3600系はハイブリッド。地球環境にやさしく、静かという触れ込み。一般の気動車とどれだけ違うか、ということで参考になるのがHD300でしょう。ハイブリッド機関車HD300。JRの貨物ターミナルで近年一番見かける凸型の機関車がHD300。貨車の入れ替え作業などに大活躍しているHD300。走行中にエンジン音が響かないし、見ていて動きが軽いよね。いかに静かかは、この動画でもよくわかります。このDD51と比べたら、静かさがよくわかるよね。今日は岡山貨物ターミナルに停車中のHD300を山陽本線から撮影してみました。
で、3600系も静かなんでしょうねー。リリースによると、車椅子対応のトイレも付いててなかなか快適に見えます。取り敢えず徳島で試運転を重ね、来年6月からの営業運転を目指すとのこと。2編成4両。で、順調に推移すれば、2027年度から量産、順次導入という計画。
2両で1編成なので、国鉄車両が残る高徳線とかが中心になると思うけど、高知駅土佐山田駅間開業100周年の記念ステッカーを貼ったJR四国1000形1015号機なども、どうやら廃車になり、置き換えが進むと思われます。馴染みのある汽車が消えていくのは寂しいけど、仕方ないよね。今のうちに乗り倒しておかんといけません。
