秋田内陸縦貫鉄道の事故と土電の事故〔8277〕2025/12/13
2025年12月13日(土)晴れ
昨日、秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線で脱線転覆事故が発生。「脱線転覆」という激しい表現でかなりの緊張が走ったけど、乗客は乗っていないのが幸いでした。怪我をされた運転手さんも命に別条なないようで、ニュース映像は激しかったけど、不幸中の幸い。運転手さん、ご苦労様でした。お見舞い申し上げます。
橋梁の上から6~8m転落し、逆さになってる映像は衝撃的。もしたくさん乗客が乗っていたら、と恐ろしくなります。
場所は萱草駅近くとのことなので、この辺でしょうか。朝5:02阿仁合駅発角館駅行きの始発列車。第三セクターの秋田内陸縦貫鉄道は、設立以来の赤字体質から常に存廃議論が喧しい鉄道。始発便は乗客がいなかった、というのが幸いでしたが、乗客がいない、というのも寂しい話で、この事故をきっかけにまたぞろ、存廃の話が湧き出たりするんでしょうね。
今回の事故原因は、どうやら倒木。映像で見る限り、山中を走る単線で、倒木の危険とは隣り合わせ。汽車というのはすぐには止まれない構造なので、難しいよねー。
先日の高知新聞にも、土讃線での倒木が増えてるとの記事が載ってました。土讃線も、大事故には至ってないけど、倒木で運休になったりすることが増えています。手入れができていない山が多くなりました。これからも倒木の危険は増していくと思われるので、今回のような大事故につなげない為の対策は急務かも知れません。
「ハインリッヒの法則」では、1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故があり、300件のヒヤリハットがある、とされています。土讃線倒木問題も、今のうちに対策が必要なのかも知れません。なかなか難しいけど。人手もお金もかかるし。
人手とお金がかかる対策は難しい、ということで秋田内陸縦貫鉄道が廃線になる、みたいな方向だけは避けてほしいですが・・・
鉄道の事故は、急には止まれない構造から発生することも、多い。先日、とさでん交通の電車が乗用車と衝突した事故がありました。市道から国道(電車通り)に乗用車が飛び出してきたのが原因。車が飛び出してきても電車は急に止まれませんきねー。この事故も、怪我人が出なかったのが不幸中の幸い。
路面電車やLRTは、市街地を走ることに意義がある訳で、地域住民も注意しながら共存していかんといけません。やさしくて明るい未来の街の為に。
