「当たり前」が変わる〔8340〕2026/02/14
2026年2月14日(土)晴れ!
2月14日やけど、近年、劇的にチョコレートの話題が少なくなりました。かつて、たくさんの義理チョコなるものも飛び交っていた2月14日ですが、本当に減りました。で、以前はまったく存在もしなかった恵方巻きなるものの方が最近は優勢になってて、世の中の変化を感じてしまいます。その時の「当たり前」が「当たり前」でなくなり、「当たり前」でなかったものが「当たり前」になる。次はどんなものが「当たり前」になるんだろう。
ここは弊社のすぐ北。水路の上を、土佐くろしお鉄道の始発列車が走り抜けてゆきます。後免駅6:20発の各駅停車。ごめんなはり線が建設された時代、新しい鉄道は、基本、高架とトンネルでつくられるのが「当たり前」でした。
しかし、それ以前、鉄道というものは地面に敷設されるのが「当たり前」。明治以降、全国に急速に鉄道網を広げていくことができたのは、地面に敷設するという工事の簡便さも理由のひとつでしょう。手前に見えているのは、昭和49年まで走っていた「土佐電気鉄道安芸線」の橋。こういう、アーチなどの特別な構造のない橋を「ガーダー橋」と呼ぶことを、最近知りました。鉄道模型の世界では当たり前の用語、ガーダー橋。
「ガード下」の飲食店街、とか呼ぶときの「ガード」は、このガーダー橋に由来するんだそう。知ってました?
さて。嘗て、このガーダー橋を、安芸行きの電車や貨物列車が走っていたのでした。貨物列車を牽引してたのは、こんな電気機関車やこんな電気機関車。高知を電気機関車が走っていた風景って、すごいよね。
この安芸線を貨物列車が走らなくなって、高知から電気機関車が姿を消し、1986年に土讃線を貨物列車が走らなくなって、土讃線を走るディーゼル機関車もなくなりました。今、土讃線も土佐くろしお鉄道も、走っているのは気動車ばかり。
土電安芸線のように、高架ではなく地面を走る構造にはメリットもありました。色んな駅で貨物の荷役ができる、という利点。土電安芸線の時代は、貨物列車が施設園芸が盛んな芸西村などの駅から野菜などを積んで走っていました。高架にしてしまうと、それができない。人を高速で運び、道路の邪魔にならないという高架も、貨物輸送ということを考えるとそんな弱点があるのでした。昔は「当たり前」だった貨物列車が、今はもう走らない。走れない。
100年後、どんなことが「当たり前」になっているだろう。鉄道による貨物輸送が見直され、地面を鉄道が走るようになり、こんな電気機関車が走ってたりして。いや、もちろん妄想です。
