時の流れと新聞記事〔8143〕2025/08/01

2025年8月1日(金)晴れ!
8月になってしまった。どうしよう。てな感じで、時は過ぎ去ってゆきます。
昨日の新聞と今日の新聞、並べてみました。記事を読みながら、時の流れを感じる朝。上の記事は、昨日の高新。「技研サイレントパーラー半世紀」という見出しは、世界の「技研」の礎を築いた北村さんのお話。「先に打ち込んだくいをつかんで、引き抜かれまいとする力を使えば、次のくいを地中に押し込めるんじゃないか」という発想が、かのサイレントパーラーを生み出したという話は、面白かった。「知識のある者からしたらばかみたいな構想。でも私は素人だから『知らん』の強さですわ」
すごい。さすがさすがの北村さん。
僕らが子供の頃は、あちこちの工事現場から杭を打ち込む「カーン」「カーン」という大きな音が響いていたけど、北村さんの発想が、世の中の風景を変えてしまいました。半世紀か。時の流れやねー。
上の左は、昨日紹介した、香南市の保育園児が津波注意報発令により、避難タワーへ避難している模様。今朝、香南市のいくつかの避難タワーを見てきたけど、鍵を開けるシートが破られて実際に避難に使われていたタワーは、保育園、学校近くの2基だけでした。「注意報」の扱いって、なかなか難しい。
下は今朝の高新。上條恒彦さん、亡くなりました。もちろんいろんなヒット曲があるけど、僕にとっての上條恒彦さんは、なんと言うても木枯し紋次郎。このオープニングは、時代劇の観念を打ち破る、すごいものでした。時代劇と言えば水戸黄門のような音楽が定番やけど、この「だれかが風の中で」は画期的やったよね。小室等作曲、和田夏十作詞。そして、上條恒彦さんの歌。いやー、今見てもいいオープニングだ。その上條恒彦さんが亡くなったのか。時の流れやねー。
僕は、この主人公に名前が似てるので、あの頃は「おい、もんじろう」などと呼ばれることもあったのでした。あんなに格好よくないけど。
下左も今朝の高新。こういう話って、というかこうやって見出しが並ぶと、自由化して競争原理を働かせて、いいではないか、という方針に、既得権益を持つ人たちが抵抗勢力となって文句つけてる、みたいな構図に見えがち。そう思った読者も居るんだと思う。でも、実際は、そんな単純な話ではありません。
規制改革とか競争原理とかの議論は小泉改革以前から人気で、この20年、色んな取り組みが全国で行われてきました。大阪の橋下知事とかね。そして時が経過し、たくさんの成功例、失敗例、良い点、課題などが浮き彫りになっています。それを踏まえて、新しいやり方を模索しながら進んでいるのが今のニッポン。
今、突然でてきたこの県方針、これって10年も前に議論になった「古典」だという人もいます。今はみんな、その先へ進んでいるのに。時は流れているのにねー、と。
そう。具体的な例がたくさん積み上がっているけど、今回の県のやり方は、それを踏まえ、学習し、練ったもののようには見えないところが、問題なのかも知れません。もっと勉強して議論をしよう。
それぞれの施設の「目的」は、それぞれ「何」なのか、それを明確にするところから始めたいねー。これについては県もパブリックコメントを募集してるので、ご興味がある方はご覧になってみてください。これ見ただけでは、何のこっちゃわからんと思いますが。
最後は右上。昨日の高新。朝ドラ「あんぱん」も、いよいよ東京編。今も使われている三越の包装紙については、このにっこりでも触れてきました。時は流れるけど、良いものは時代を超えて、愛されていく。
♪とき~の な~が~れに み~を ま~かせ~