TKT8000形〔8111〕2025/06/30

2025年6月30日(月)晴れ!
今日も暑いね。朝から真夏の日差し。梅雨が明けてしまった6月晦日。そうか。今晩は輪抜け様か。
このにっこりひまわりでは、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線の話題がよく取り上げられます。弊社の工場敷地を横切る路線ですきんね。使用されている「9640形」についても、幾度も幾度も書いてきました。
ところが、同じ土佐くろしお鉄道でも中村線、宿毛線については殆ど触れてきたこと、ないです。申し訳ございません。
一昨日夜、中村駅構内で移動中の車両が脱線した、というニュースを受けて、ちょいと触れてみたいと思います。
脱線したのは、車両基地から中村駅ホームへ入線しようとしていた車両、TKT8000形。ラッピングを見るとTKT8003であることがわかりますね。四万十市「小京都中村」ラッピングでした。
これはなかなか古い車両だ。
国鉄が分割民営化されたのが1987年4月1日。昭和62年。で、翌年の1988年4月1日、第三セクターである「土佐くろしお鉄道」に移管。そもそも窪川ー中村間を第三セクターにする、という方針によって生まれたのが「土佐くろしお鉄道」。
その、土佐くろしお鉄道中村線開業の際に導入されたのがTKT8000形の5両。TKT8001~8005。で、その後、1997年10月の宿毛線開業に際してTKT8011~8012が導入され、1999年11月に、フルロングシートでお座敷列車にもなるTKT8021を導入。そのTKT8021にやなせたかし先生デザインのだるま夕日ラッピングが施されたのが2006年で、2011年には、すべての車両に沿線自治体のイメージラッピングが描かれたのでした。
で、TKT2003に描かれたのが四万十市のイメージ「小京都 中村」。つまり、今回脱線した車両は、1988年、土佐くろしお鉄道中村線開業時に導入されたもの、という訳で、もう、37年間中村線、宿毛線を走っておられる大ベテランなのでした。
ごめん・なはり線が開業して9640形が導入されたのが2002年なので、20歳も年上。バタンと折れる折り戸式の乗降口が嬉しいねー。
こないだ、土讃線からキハ32形が姿を消した、という話題を書いたけど、あの車両も折り戸式の乗降口でした。
いやー、なかなか頑張っているTKT2000形。鉄道ってすごいよね。自動車で、1988年製のが走ってたら立派なクラシックカーで、プレミア価格になってたりしますもんね。1988年発売の自動車は、日産シーマ、トヨタスープラ、ホンダプレリュード、マツダペルソナだって。なかなかバブリーな匂いのする車たち。バブル真っ盛りの1988年。
つまり、初代シーマが堂々と営業運転している、という感じになる訳だ。鉄道って、すごい。
なので、もっともっと頑張って欲しいので、保守、点検をキチンとやって、事故のない運用を心がけて欲しい。大切な大切な住民の足、社会を守っていく大切なインフラストラクチャー、そして守っていかなくてはならない地方の文化でもある、鉄道。