秋近し、本を読もう〔8162〕2025/08/20

2025年8月20日(水)晴れ!
本、読んでますか?
まだまだ暑いけど、クマゼミの声は聞こえなくなり、朝晩は少しだけ、涼しくなりました。「読書の秋」とはよく言ったもので、秋の、過ごしやすくて静かな風情って、本をじっくりと読みたくなったりまします。本読むと、世の中知らないことだらけ、ということを再確認できて、知的好奇心が刺激されたりするのでした。
亡き父も本が大好きで、いつも、いろんなジャンルの本を読んでました。特に好きだったのは歴史物。僕も、その影響を大きく受けているし、僕の息子にもその影響は顕著。
さて。本社棟の2階には、「ひまわり文庫」と称するコーナーがあります。みんな、あんまし読んでくれんけど、いつでも読めるようにはしてます。何冊くらいあるのかは数えた事ありません。
で、その中のこの一角に置いてあるのは戦争にまつわる本。日中戦争から太平洋戦争に至る時代の本が中心やけど、明治から大正期のものもあるし、上段にはクリミア戦争の本も、並んでます。これ、全部、明治からこっちの戦争関係の本。
何が言いたいのかというと、近年、ネットで仕入れた情報だけをソースにして、戦争のことを語るYouTubeとかSNSをよく見かけるようになったことへの心配。「学者はこう言うているけど、本当はこれが真実だ」みたいな話に真実があった試しは、ない。ありません。本当のことを知りたければ、自分で、いろんな本を読むしかない。もちろん僕も、全部のことを知っている訳ではないし、本当のことに辿り着けている訳でもありません。しかし、本読むと、世の中知らないことだらけ、ということを知ることは、できます。
簡単な例で言えば、石原莞爾の評価。東條英機と対立してた、ということと独創的なアイディアを持っていた、という点で評価する人も多いけど、柳条湖事件を起こし、錦州爆撃で日本を後戻りのできない日中戦争の泥沼に引き摺り込んだ張本人、と見ることも、できる。重要なのは、そういった様々な見方があるのを知り、その中で考え、真実を探究していくこと。
先日の選挙で大躍進した某党の党首は、某大学文学部史学地理学科を卒業しておるそうやけど、網野善彦は「名前は知っているけど読んだ事ない」んだそう。史学地理学科で。そしてなんと、秦郁彦も読んだ事ないんだそう。秦郁彦読まずに戦争を語るって、ちょっと、無理。僕には無理。
政治家として戦争を語るんであれば、せめてこの本棚くらいの本は読んでからにして欲しいねー、などと思ったので、今朝はこの写真にしてみました。
秋近し、本を読もう