神社の後ろ側〔7952〕2025/01/22
2025年1月22日(水)晴れ!
徐々に日中の気温も上がってきたような気がする季節。さあ、春だ。まだまだ朝晩は冷やいけどねー。
ここは土佐神社北東。
先日、朝倉神社の御神体山、赤鬼山に登拝したこと、書きました。古い神社は、山そのものは御神体だったりすることも多く、社殿の後ろ側は神聖な場所になっていたりも、します。介良の朝峯神社なんかもそうやね。あと、山の巨岩(高知の場合はチャートが多い)が磐座となっていて、巨岩に神様が降りてくる、といった由緒の神社も、多い。同じく介良の岩屋観音なんかもそうだし、安田の神峯さんなんかも、巨岩信仰の匂いがする。では、土佐を代表する神社、土佐一宮である土佐神社はどうなのか。
Googleマップでは、こう。土佐神社って、参道はほぼ南北に伸びる直線。で、社殿は南面。真南、向いてます。つまり背後は真北。
土佐神社の場合、背後は「しなねの森」ということで小径が通っており、特別に神聖な場所、という感じでもありません。そしてその北側には普通に老健施設。
社殿界隈にチャートの巨岩があるようでもないね。礫石(つぶていし)が祀られているけど、元々はここにあった岩ではない、といった立ち位置だ。なぜ、ここが土佐一ノ宮になったのか。なんか、不思議やね。
土佐神社の西側の道を1kmほど北上していくと、齋籠岩という巨岩があります。昨年、ご紹介しました。かつて、田植え前に山に「おいごもり」して忌み慎む、という習慣があったそうで、その名残とも言われる齋籠岩では、今も毎年、土佐神社社殿で齋籠祭が執り行われてます。
土佐神社東側の、善楽寺さんとの間の道を北上していくと、結構新しくて立派な社殿があります。説明版には「東天神社」。かつては土佐神社の末社で、現在は東一宮の氏神様。で、98豪雨までは、その東の山腹にあったそうで、さらに元を辿れば東ノ山の山上にあったという、お宮さん。
現在の東天神社のすぐ北、杉木立の中にも小さな祠。説明版には「瀧宮」と書かれ、御祭神は不明で、御神徳は農業繁栄。この祠の裏手にはチャートの巨岩があるので、そもそもは磐座信仰なのか。
あと、善楽寺さんや八坂神社などもあって、周辺には結構信仰の匂いは、します。しますが、なぜ、ここに土佐一ノ宮が置かれたのか。もちろん賀茂氏系の神様で、賀茂氏と関係があるのはわかるけど、神体山や大きな磐座がある訳でもないこの地が、土佐でも最重要な信仰の地のひとつになった理由は何だろう。齋籠岩や瀧宮が農業関係の神様なので、そういった関係もあるんだろうか。
北東山中の小さな祠を拝みながら、そんなこと、諸々妄想しました。それはさておき。閑話休題。
さあ、春に向かって仕事仕事!