御神体山、神奈備山の、10年〔7942〕2025/01/12
2025年1月12日(日)晴れ!
今日は、あちこちで成人式。高知市の成人式も、県民体育館で本日開催みたいですね。若者たちよ、未来は君たちとともに、ある。
僕はと言えば、3回目の成人式も3年前に通り過ぎ、言い方を整えれば益々円熟味を増しています。物は言いようで。
で、過去のにっこり見てたら、丁度10年前の今日、朝倉神社の御神体山、赤鬼山を登拝してました。月曜日なのでハッピーマンデーか。あれから10年。当時10歳だった子供たちが成人式を迎え、僕は10、歳を重ねたのでした。
朝倉神社の御神体山、赤鬼山。「あかおにやま」と読むと思いきや、どうやら「あかぎやま」。遠くから見ると、見事な神奈備山だ。大和の三輪山のような、すり鉢状の山。山自体が神様の、神奈備山。
朝倉神社に伝わる伝承については、10年前のこのにっこりで詳しく考察しました。斉明天皇崩御の際、鬼が山の上から儀式を覗いていた、というその「山」は、この山だったのかも知れません。
ずうっと御神体山として大切にされてきたので、山には原生林のような風景が広がっています。そう。赤鬼山は、御神体山やけど、三輪山と同じように登拝が許されている、山。とは言え、普段は登る人も少ないでしょうねー。朝倉神社の社殿西側に登り口はあるけど、山道は、ありません。踏み跡すらも、ない。でも、まあまあ歩きやすい原生林の林で、ひたすら上へ上へ、道もない斜面を駆け上ると、ここに到着します。
10年前は、恐れ多くて写真も撮らなかった「朝倉神社神体山」と墨書された標柱を、今回は撮影してきました。10年経って、僕も少しづつ神様の領域に近づいてきたので、そろそろいいかな、と。
標柱の下は小さな石で囲まれています。意外なことに、この山、巨岩がない。鉢伏山とか多くの信仰の山は、山頂界隈にチャートの巨岩がゴロゴロしてて磐座となっており、そこに神様が降りてくるといった感じやけど、赤鬼山頂界隈にはチャートの巨岩は、ありませんでした。つまり、その立派な、神奈備山の山容こそが、この山が神様の山とされてきた理由なんでしょうか。
ここから再び朝倉神社の方へと下った訳やけど、山道がなく、なだらかに下っていく傾斜は、方向を迷わせます。ここから登り始めたのに、結局、下りてきたのはここでした。
成人の日、10年振りの赤鬼山登拝。神様しかいない、静かな静かな山。