久々、山の神原生林〔7913〕2024/12/14
2024年12月14日(土)晴れ
昨日は正午から野市で飲んだ訳ですが、それから忘年会などのハシゴがあり、家に帰り着いたのは真夜中、午前0時頃。せられませんね、この歳になって。反省反省。
反省しながら、今朝は北山RUN。久々に、山の神原生林まで走ってきました。前回は2015年2月で、その前が2013年11月。北山中腹、三谷の集落の上。観音様の横から山道を登っていくと、その原生林があります。
その成り立ち、地域の人々の想いについては、初めて行った時に書きました。観音様横の、登り口のところに「北山の原生林を考える会」さんによって説明版が建てられており、そこにはこう書かれています。
「ここ三谷地区にもかつてはたくさんの人びとが暮らしていました。昔は自給自足の生活が主で、そのために周囲の山全体が利用されくまなく人の手が入れられています。しかし集落のすぐ上の山の神を祀る一帯だけは、切り拓いてはならないという厳しい掟で守られてきました。そこは集落の水源となる涵養林として、また山崩れを防いでくれる保安林としてかけがえのない存在だったからです。」
そう。かつて、街に近い里山は、樹々を燃料や肥料に供するために伐採され、今の高見山みたいなことになっていたのでした。しかし、この林だけは手をつけてなならない、という掟。
地図で見るとこの辺。ここが土砂崩壊すると、三谷の集落を襲うことになりますきんね。先人たちの知恵でしょう。
原生林入り口のところにはチャートの巨岩があり、やまんば様として祀られていました。今は廃祠ですが、不安定に転がっているように見えるチャート巨岩は、古くから信仰の対象になるべくしてなってきた、そんな風格。
それにしても、以前来た時に比べると、ずいぶんと荒れた印象になりました。倒木とかがそのままで、上からは杉。下からは竹藪の脅威にさらされているようにも、見えます。先人たちの想いと一緒に、後世に伝えていきたい原生林。
今日は、三谷から旧往還の山道を通って下りました。通ったのは3月以来でしょうか。10年前の大雨で何ヶ所かが土砂崩壊し、通れなくなっている道。3月の際も、ロープを使ったり危険な崩壊箇所を乗り越えたりと苦労しながら通った訳ですが、一夏超えて、更に土砂崩壊地点が増え、荒れ果て感が増してました。かなり危険。通ったのを後悔し、今後はもう無理かな、と思ったことでした。
かつて、三谷集落の人たちが毎日毎日街へ通った道。西国三十三観音霊場の石仏が並ぶ山道ですが、このまま荒れ果てていくことになるのだとしたら、ちょっと、寂しい。
この美しい原生林も、このままだと荒れ果てるのでしょうか。やまんば様は、この風景を見て何思う。、