キンモクセイと花粉症とセイタカアワダチソウ〔7866〕2024/10/28
2024年10月28日(月)曇り
高知へ帰ってきたら、キンモクセイが満開。秋の匂いが本社棟の周辺に満ち満ちていました。昨日の高知市の日中最高気温は27.8℃。なんぢゃそりゃ、という暑さやったけど、それでもキンモクセイは頑張って匂っております。
この素敵な匂い、実は、虫には人気がない。ほとんどの虫はこの匂いが嫌いで、アブの仲間だけが寄ってくるんだそう。知らんかったねー。
で、日本のキンモクセイは全部「雄」。江戸時代、中国から導入された際、香りの高い雄だけが持ち込まれ、その後は「取り木」で増やしてきたもの。なので、「雌」のキンモクセイは日本には無い。ご存じでしたか?
「取り木」と「挿し木」の違いはこんな感じ。知ってました?
で。キンモクセイの匂いに浮かれているけど、キンモクセイも花粉症を引き起こす植物のひとつなんだそう。そりゃあ、大変だ。キンモクセイの花粉症の方にとっては、いい匂い、いい香り、などと言うてる場合ではない。秋の花粉症の原因のひとつが、キンモクセイなのでした。知りませんでした。
秋の花粉症の代表といえばブタクサ。キク科のブタクサは風媒花で、秋に花粉を飛ばして花粉症を引き起こしたりします。同じキク科で、ブタクサと似てるので、花粉症の原因植物と長く誤解されてたのがセイタカアワダチソウ。しかし、セイタカアワダチソウは虫媒花で花粉を飛ばさない。なので花粉症の原因とはならないということがわかって汚名返上となったのでした。ご存じでしたか?今でもセイタカアワダチソウが花粉症の原因と思っている人、多いんではないでしょうか。
まあ、要注意外来植物であることには変わりはないけど。
そんな訳で、世の中知らない事だらけ。日々是、勉強勉強。
そんな訳で、日本のキンモクセイは雄ばかりで、花粉を飛ばしても受粉する相手がおりません。なのに花粉症を発症させる花粉は飛ばすという不条理。大自然は、人間の都合などは関係ないですきんねー。
台風21号の進路を気にしつつ、キンモクセイの香りの漂う中、今週も張り切って仕事仕事!