十和田湖、奥入瀬、40年前の記憶〔7865〕2024/10/27
2024年10月27日(日)晴れ
今朝は高知。昨日、戻ってきました。昨夜帰ってきたときは雨が降ってたけど、今朝は晴れ。もうすぐ11月というのに、暑い1日になりそう。高知の山は、紅葉は、まだ。
昨日、三沢空港へ向かう途中、十和田湖、奥入瀬を通りました。以前ブラタモリで見てから、一度行ってみたかった十和田湖と奥入瀬。
そもそも、76万年前に八甲田山から噴出された火砕流堆積物でできた地層。そんな場所で20万年前から活動を始めたのが十和田火山。人類が日本列島にやってくる前の5万5千年前から、人類が日本列島に住んでいる1万5千年前の間に巨大噴火を繰り返した十和田火山は、巨大なカルデラを形成します。そこに水が溜まり、湖となったのが十和田湖。
その外輪山の一部が決壊し、大洪水が山の斜面を下ったことによってできたのが、奥入瀬渓流の原型。この動画で、その洪水によってどんな風景が醸し出されたのかが説明されてます。ディスプレイ右上の写真が、その決壊した場所。その向こうに十和田湖が広がっています。そして左上の写真にような渓流をつくった、大洪水。
その辺の石は、上に書いた八甲田カルデラ火砕流による溶結凝灰岩。なので比較的柔らかいよね。たかだか1万5千年前の洪水が、こんな風景を作り上げたのは、ここが溶結凝灰岩だったからでしょう。白っぽい凝灰岩に紅葉がよく映える。
昨日の十和田湖は、紅葉シーズンということもあってものすごい観光客さんでした。インバウンドも多いねー。で、知らんかったけどここがなかなか面白い。十和田湖岸の宇樽部桟橋。この桟橋、近づいてみると廃船がたくさん。5隻ほどの大きな船が、エントロピー増大の法則に則って係留されてました。昭和の観光は、こういった船がメインだったのでしょうか。
今は、まるで幽霊船のような佇まい。これ、一部を見られるようにしたら廃墟マニアがやってくるのにね。
そうそう。昨日お邪魔した巖手屋さんの工場。行ってみて、40年前の記憶が蘇りました。40年前の夏、僕は、岡山大学の研究生で、夏休みを利用して自家用車で北海道に研修に行ってました。チーズ工場とか酪農家さんとか。その帰りは青森からは陸路で、途中に立ち寄ったのが全酪連さんの北福岡工場。なんと、偶然にも巖手屋さんの工場のすぐご近所。40年前のうっすらとした記憶が蘇り、まるでタイムトリップしたみたい。
巖手屋さんの創業者は、小松シキさんという女性。手前の冊子は、その生涯を綴ったもので、東北の厳しさの中で努力しながら成長、成功している姿が、感動でした。すごいね。
色々と勉強になった3日間。さあ、僕も頑張らなくっちゃ!