南部せんべい、植生の違い、地形の違い〔7864〕2024/10/26
2024年10月26日(土)晴れ!
南部せんべい、ご存じでしょうか。高知のような西日本の端っこに住んでいると、あんまし馴染みがないかも知れません。しかし、岩手県や青森県では圧倒的な支持を受けている伝統のお菓子。小麦粉に胡麻とかを練り込んで、鉄製の型で焼いた煎餅。その歴史・由来には諸説あってこんな感じ。どれだけ浸透しているかと言えば、盛岡市内の量販店では、○ルビーのポテトチップスよりも巖手屋の南部せんべいの方が圧倒的によく売れているほど。すごいねー。
そう。南部せんべいの最大手は、岩手県二戸市に所在する「巖手屋」さん。昨日、副社長さんや企画担当の方のお話を聴き、工場見学をさせて頂きました。
「感謝と創造」。
信用を第一に商品作りを進め、お客様を決して裏切らない姿勢。そして、伝統を守りつつ伝統を破壊し、新しい南部せんべいの歴史を紡いでいく、という社風が、いいですね。こんな動画もあって、中々面白かったです。昨日お話をして頂いた一人は、この動画の主人公。いいですね、こんな会社。勉強になりました。
昨夜泊まったのは二戸から少し南へ下った安代。あしろ。東北自動車道に八戸自動車道が交流するところ。なかなかいい温泉が湧き出しています。
地学に少しでも興味があると、この界隈が火山性の岩石でできた土地であることがすぐわかります。地質図で見ると、こう。泊まったのはこの十字の場所。少し北へ行けば十和田湖カルデラを形成した大火砕流地帯。露出する石は凝灰岩のようなものばかりで、白っぽい凝灰岩の露出に紅葉が映えて美しい風景を醸し出しています。
四国だと石灰岩の白い露出に紅葉が映えるけど、こちらでは凝灰岩だ。面白いねー。面白くないですか?
今朝、5時過ぎに宿を抜け出し、ヘッドライトを点けて走ってきました。こんな感じで10.6km。高知の山とは全然違う植生と地形の山々。紅葉がきれいでした。落葉広葉樹林帯。起伏もなだらかで、樹々も高知みたいに密生してません。夜明け前の山は、感動的でした。
写真は「繋沢」という渓流から七時雨山を見上げた風景。彼方のふたこぶが、七時雨山。カルデラを形成している火山。
岩手県、結構熊も出没してるので、この滅多に車も通らない道で、林の中からガサガサっと音がすると、ビクビクしてしまいす。
でも、心地よい早朝RUNでした。植生も地形も言葉も文化も違う、異国へ来たかのような感慨。