マルタイ〔7855〕2024/10/17
2024年10月17日(木)晴れ
昨日、本州方面へ向かう土讃線特急南風に乗ってて、大田口駅にマルタイが停まっておるのを見つけました。マルタイ。ラーメンじゃないよ。マルチプルタイタンパー。線路の下に敷くバラストを突き固め、線路の歪みとかを防止するための特殊車両。以前、後免駅に停車中のを紹介したこと、あります。
鉄分が濃いと、通常の車両では事足りず、貨物列車の機関車とか保守車両とかにも行ってしまうことがママあると言いますね。言います。
で。昨日夕刻、本州からまた南風に乗って戻ってきた訳ですが、大田口駅停車中のマルタイ撮影に成功しました。走行中の南風から撮影するので、一瞬を逃さない技が必要な訳やけど、なんとか撮影。左手の2枚が、そう。カッコいいねー、マルチプルタイタンパー。こんな感じ(これの8分50秒くらい)で稼働する、マルタイ。
いくつかメーカーがあるようやけど、JR四国のは、オーストリア、プラッサー&トイラー社のもの。と言うか、ほとんどがそうらしい。
Multipleは「複数」
Tieは「締める」
Tampは「物を繰り返し叩いて詰める」
そういう保守車両だ。昔はこんな感じで作業していたもの。これの3分くらいからの作業。すごいねー。それが進化すると電気ドリルになって、これの4分6秒くらいから。そして今はマルタイだ。
マルタイと言えば、先日の東海道新幹線の事故。夜中の線路保守作業中、バラスト運搬散布車が停車中のマルタイに衝突、破損脱線したという事故。右上の写真。JR東海から報告書のようなのが出てて、下り勾配でバラスト運搬散布車のブレーキが効かず、衝突した、というものでした。ブレーキ力の低下は、どうやら、運搬散布車のメーカーの認識とJR東海の認識のずれにあった、ということ、らしい。ブレーキ点検の際にかける圧力が、メーカーの認識よりJR東海の認識が甘かった、というもの。いかんねー。
先日の桃太郎の事故にも関連するような事象だ。JR東海は、自身の技術に対する過信があるのかも知れません。ちゃんとして欲しいところ。あ、桃太郎はJR貨物か。
この報告書に、今回の事故の状況が図示されてます。右下の写真。右端が「待機中のマルタイ」。もう、覚えましたか?「マルタイ」。
この「にっこりひまわり」は、鉄道保線作業においての重要な知識を得ることができるという、ありがたいページなのです。ありがたくないですか?