不発弾〔7842〕2024/10/04
2024年10月4日(金)小雨
宮崎空港で不発弾が爆発した、というニュースがありました。戦後79年。ビックリしますねー。米軍が投下していた爆弾が79年の歳月を経て突然爆発。多くの人が利用する飛行場の誘導路での爆発には驚きました。人的被害がなくて、なにより。
今になって爆発した理由は、色々と取り沙汰されてます。専門家は、「ここ何十年も潜っていた時には安定していたものが、雨だったり、地震だったりとわかりませんが、何らかの形で不安定になって、それで撃針が触れたか、振動で爆発した」みたいなこと、言うてますね。
8月に発生して「巨大地震注意」が発表された、あの日向灘地震で、宮崎空港でも液状化が確認されたと言い、ひょっとしたら液状化現象が爆発の引き金になったんではないか、という説も、あるようです。
宮崎空港は、高知空港と同じように、太平洋戦争中に海軍航空隊の飛行場として建設されたもの。なので、戦時中は米軍の爆撃を受けており、その際の不発弾が残っておった訳やね。
ニュースによると、爆発したのはこの地図の十字の場所界隈らしい。1960年代の航空写真にすると、こう。海軍時代は滑走路ではないね。浜辺だ。ならば液状化という可能性もあるねー。同じ時代の高知空港の航空写真がこれで、どちらも海軍時代の飛行場の姿が残っておる訳やけど、似てますな。
直角二等辺三角形を定規で引いたような設計。当時、海軍はそうやって同じ様な飛行場を建設していったんでしょう。
高知空港も、戦時中は米軍の爆撃を受けております。かなりたくさん。現在の滑走路は、当時の滑走路とその延長線上に建設。扇状地で、宮崎空港で今回爆発した元砂浜みたいな地盤ではないので、液状化は起こりにくいと見てますが、どうでしょう。
高知では、2021年に安芸市の高規格道路建設現場で500kgの大きな不発弾が見つかったニュースがありました。今回の爆発で、不発弾というのはなかなか油断できない、ということを実感。こわいねー。
国交省は、旧軍用飛行場で空襲を受け、これまでに不発弾が見つかった空港などを点検する、との方針。高知空港は旧軍用飛行場で空襲を受けているけど、不発弾が見つかったという話は聞きません。
写真は、今朝の高知空港滑走路。旧高知海軍航空隊飛行場。
戦後79年。僕らはまだ「戦後」に生きている。