香美郡〔7829〕2024/09/21
2024年9月21日(土)晴れたり曇ったり降ったり
台風14号の影響でしょうかね。ちと落ち着かないお天気。でも暑いねー。
今日は、香美市で「南国・香美・香南酪農振興大会」。南国市、香美市、香南市が持ち回りで毎年実施している、地域の酪農振興を期する大会。今年の当番は香美市で、香美市中央公民館で大会開催後、山田の名店「味心」にて懇親会。おいしいですよー、味心。
中央公民館は、香美市役所の西、国道沿いにあります。香美市役所は、以前の土佐山田町役場。土佐山田駅の南、商店街の南、国道から南へ行ったところに建ってます。山田の街の中心は、鉄道が通る以前から現在の商店街の界隈でした。今昔マップで見比べると、よくわかるね。役場がある場所は、地図記号見ると桑畑。山田の台地、つまり更新性段丘の上は、田んぼではなくて畑が優勢であることもよくわかります。
台地の南、物部川の扇状地には、香長条里の田んぼが広がります。山田の台地上が発展するのは野中兼山さんが山田堰を構築して舟入川などの利水を図って以降のことで、それまでは、南側の台地の下の扇状地に多くの人が暮らしていたと思われます。
こないだ、長岡郡の評衙(後の郡衙)跡と思われる遺跡のこと書いたけど、香美郡の郡衙は、どうやらここ岩次の、星神社界隈にあったと言われてます。星神社の所在地のホノギは西タクラ(西田倉)で、他にタイリョウ(大領)とかミヤケダとかいった地名も。田倉は正倉のことと思われるので、郡衙があった可能性は、高い。
地理院地図で見ると、香長条里の中にある郡衙。国衙がつくられた国分界隈との位置関係を見てみよう。
十字の場所が岩次で、香美郡衙。香長条里に沿って西へまっすぐ、長岡台地を無視してまっすぐ行けば国分だ。そして国分で直角に左へ曲がり、まっすぐ行くと長岡郡衙。香長郡衙と長岡郡衙、国分からの距離も似たようなもので、国分を頂点に直角二等辺三角形みたいに見えるよね。
ひょっとしたら、その二等辺の界隈を発掘すれば官道も出てきそうやね。古代の都市計画が、なんとなくわかってくる気がして楽しい。楽しくないですか?
しかし、平成の大合併により、1300年以上の長きにわたって存在してきた「香美郡」がなくなってしまったのは、ちょっと、寂しいねー。