比島、C58 335〔7818〕2024/09/10
2024年9月10日(火)晴れ
今は晴れてますが、今日は雨になる予報。これからしばらく、傘マークが多い天気予報になってますね。もう9月も中旬。そろそろ日中の暑さも和らいで欲しいねー。
そんな訳で、今朝は比島に行ってました。高知市比島。古代、広い広い古浦戸湾に浮かぶ島だった、比島。山頂には神社もあり、標高もそこそこあった比島やけど、今は大きなマンションたが建ってかつての面影はありません。
その比島山の周辺が旧比島村。明治の頃はこんな感じで、一面の田んぼだった比島村やけど、僕が子供の頃には、南側に宅地が近づいてきてました。でも東側は、全部田んぼ。
そんな場所に「交通公園」ができたのは、1970年だ。昭和45年。僕は小学3年生。公園内には舗装された道路があって、踏切もあって、そこをゴーカートで走りながら交通ルールを学習する、という立てり。しかし子供にとっては、ゴーカートという夢の乗り物に乗れることが魅力で、しょっちゅう行った記憶があるね。もう、半世紀以上前の話。
自分の息子たちも連れていったけど、それももう20年も前の話だ。
通称は「交通公園」やけど、現在の正式名称は「高知県立交通安全こどもセンター」なんだそう。県立なのであります。
もちろん目玉はゴーカートやけど、踏切を今にも通過しそうに展示してある蒸気機関車も、魅力的でした。土讃線を走っていた「C58 335」が、開園当初から展示されてました。当時はまだ現役感もある機関車やったけど、半世紀以上が経過し、少し古びてきた感じは、あります。いろんな所によくある、SL展示。
しかし。
今年になって、すごい事実が判明したのでした。ただのSL展示では、ない。1950年(昭和25年)、昭和天皇が高知へ行幸した際のお召し列車だったのだ。元国鉄職員で蒸気機関車の運転士だった方の家で、お召し列車の写真が見つかった。その写真のSLの番号を見た、その運転士さんからいうとひ孫に当たる中学3年生の少年が、その写真のC58 335」という番号に見覚えがあり、調べてみたら、比島の交通公園にあるC58だった、という衝撃の事実が判明したのでした。
交通公園の職員さんも知らなかった新事実が、半世紀の時空を超えて判明。いや、すごい。さすが、SL運転士さんのひ孫だ。
開園時間は8:30なので、もちろんまだ閉まっている早朝の交通公園。「C58 335」を外から生垣越しに撮影してきました。かなり古びてきたけど、僕が子供の頃から変わらずにここに佇む、74年前に昭和天皇のお召し列車となり、54年前に交通公園にやってきた「C58 335」。
特別な存在であることが判明したので、これからも大切に保管展示されていく未来が決まったね。いい車両人生を送ってるねー、335。