避難訓練中止と、台風と地球〔7809〕2024/09/01
2024年9月1日(日)晴れ!
台風一過。暑いねー。今日から9月というのに、今日の高知市予想最高気温は36℃。よさこいが終わっても、210日の台風が過ぎ去っても36℃って、なんだそりゃ。まだまだ簡単に秋には向かわない気配の高知の9月1日。防災の日。
9月1日が防災の日なのは、もちろん、1923年(大正12年)9月1日に関東大震災が発災したことに由来します。101年前の、今日。
この特設ページにもあるように、関東大震災は、死者行方不明者の数や社会的インパクトは東日本大震災や阪神淡路大震災を凌ぐものがありました。
今。今現在、同じような巨大地震が発生したら、どんな被害になってしまうのか、考えるだに恐ろしい。
関東大震災って、なんとなく、阪神淡路大震災と同じ直下型地震と思われたりしてないでしょうか。活断層が動いた直下型だと。でも、違います。関東大震災をもたらした地震は、相模トラフを震源とする海溝型巨大地震。
相模トラフは、フィリピン海プレートが北米プレートへ沈み込む海溝。南海トラフはフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込む海溝なので、違うけど同じ。
南海トラフで海溝型地震が発生した場合、その震源地によって、便宜的に南海地震、東南海地震、東海地震と呼ばれます。で、歴史的に見て、その3つは連動する可能性が結構あったりするのであります。なので、東海地震だけが発生した場合「半割れ」と呼ばれて、東南海地震や南海地震が発生する可能性が非常に高まる、ということになる訳だ。
しかし、相模トラフは南海トラフではないから、相模トラフで海溝型地震が起きても南海トラフは大丈夫、という訳ではなくて、同じフィリピン海プレートがしでかした地震なので安心は、できない。つまり、関東大震災は他人事ではないのでありますね。実際、相模トラフ地震と言われている元禄地震が発生したのは1703年で、宝永南海地震が1707年。関係は、ありそう。
今日は、東日本大震災の後から行われるようになった、はりまや橋小学校校区の防災避難訓練の予定でした。途中、雷雨で中止になったりもしたので、今年で第11回の予定でした。
今一度、地震と津波への備えをキチンと確認し、身体で覚えておくようにしたい、そんな9月1日でしたが、台風10号接近ということで、8月28日に中止の決定が為されていたとのこと。高知市消防局の方々も来られる予定やったので、まあ、仕方ないところでしょうか。こんなに良いお天気なのにね。
今回みたいな台風、ちょっと経験ないですねー。こんなにも遅くて停滞する台風。地球温暖化の影響で、台風が偏西風に乗るほど北上しづらくなっており、こんなことになったという解説もありました。つまり、今後、こんな台風が増えてくるのかも知れない、と。
変化する地球環境。予報も、そして対策対応も、新しい地球に即応したものに変化していくことが課題となる。そんなことを教えてくれる、台風10号。