アメリカン・ゴシックとアメリカ人〔7774〕2024/07/28
2024年7月28日(日)晴れ!
アメリカは、今、大統領選挙真っ最中。あの国って、独特だよねー。先進的で自由で、最先端を行っているかと思いきや、ピルグリムファーザーズの伝統なのかどうなのか、キリスト教を中心にしたかなり保守的な人たちが多い、そんな国。なので、トランプが大統領になったりする訳だ。
フラットアーサーってご存知でしょうか。最近、こんな本、読みました。「エビデンスを嫌う人たち」。ここでは、地球は温暖化していない、とかいった、科学的に証明されていることを信じようとしない、陰謀論の様なことを言う人たちが紹介されてるけど、その中でも興味深いのがフラットアーサー。地球は平面である、と信じて疑わない人たち。いや、ネタではなく、心底信じていて、地球は丸いという話を流布している陰謀の中心には国家やNASAがある、と言うています。団体も存在していて、世界大会が開催されてもいるけど、構成員にはアメリカ人が多い。
その根底には、聖書の記述を信じると地球は平面である、といった考えがあったりも、します。アメリカの、都市部ではない地域に住む、多くの人たちにとってキリスト教は絶対で、アメリカの保守層の中核となってますよね。大草原の小さな家を思い出す。あれが、アメリカそのものだ、という自負を持つ人たち。
お天気の良い日曜日に、なんでこんなことを書き出したのかというと、この動画を観たから。山田五郎さんの「大人の教養講座」。僕は美術に疎くて、なんの知識もないけど、このYouTube見始めてから、なかなか面白く美術を観ることができるようになりました。
今回のグラント・ウッドの話も、面白かった。腑に落ちました。こういう絵画がアメリカで、受ける理由も、そして五郎さんの解釈も。
この動画の21分48秒くらいのところに出てくる「革命の娘たち」の女性を見て、「駅馬車」の、銀行員の奥さんを思い出したのは僕だけでしょうか。あれだ。あれもアメリカ保守の、象徴。
この「アメリカン・ゴシック」というのは、解説にもあるように、建物の窓の形状が、上がとんがっててゴシック形式を真似ているけど、簡易なアメリカ建築ということで「アメリカン・ゴシック」と呼ばれるようになったとのこと。
なるほど。そこで、僕が幼児の頃に通った土佐教会の建物ってどんな窓だったんだろう、と思い、知人に頂戴した「土佐教会100年史」を見てみたのでした。窓は長方形で、アメリカン・ゴシックではなかったね。窓は長方形でした。こうやって見てみると、なかなか素敵な礼拝堂だ。
この100年史、板垣退助から話が始まります。なかなか面白いので、このにっこりでも触れていこうと思ったことでした。
そんな訳で今日も暑いね。良いお天気の日曜日。