御三戸嶽、軍艦岩、七面鳥岩〔7765〕2024/07/19
2024年7月19日(金)暑いぞな
で、松山。また、業界の会合があって、やって来ました。
一昨日の広島は、全国乳業協同組合連合会という中小乳業全国組織の、中四国ブロック会議でした。小生、四国のブロック長であり、全国の副会長を仰せつかっておりまして、出席しない訳には参らんのです。
で、今日の松山は、一般社団法人日本乳業協会と全国飲用牛乳公正取引協議会の四国ブロック会議。小生、その地方組織、四国地区乳業協同組合の副理事長だもんで、出席しない訳には参らんのであります。そんな訳で、早朝会社でふた仕事ほど済ませてから、国道33号線を走ってやって来ました。
写真は、その道中。美川の御三戸嶽。みみどだけ。左から流れてくる久万川と、向こうから流れてくる面河川の合流地点に聳える石灰岩の巨岩。通称「軍艦岩」とも、光の加減で七色に変化することから「七面鳥岩」とも呼ばれたりする観光スポット。「七面鳥岩」という命名センスって、どうなんだろう。ともあれ翠の川。白い巨岩。緑の山々。いや、本当に美しいね。このページに、色んな角度からの御三戸嶽の写真があります。
ここから面河川を遡ると、以前もご紹介した面河渓。あの水の美しさも、そしてここの美しさも、石灰岩あってのもの。白っぽい石灰岩が水の美しさを際立たせ、そして白と緑とのコントラストがなんとも言えないよね。
ここを通るたび、大自然の醸し出す美しさに感心してしまいます。そして、このすぐ西側にあるのが以前にも紹介した上黒岩岩陰遺跡で、その「岩陰」の「岩」も石灰岩の巨岩だ。
石灰岩。僕ら高知県人にとっての石灰岩は、秩父累帯南帯に代表される付加体の石灰岩だよね。仏像構造線の北側によくある、つまり稲生とか鳥形山とかに代表されるような、良質の石灰岩。太平洋の遥か南でできた珊瑚礁とかがフィリピン海プレートに乗って北上し、南海トラフの沈み込みでユーラシアプレートに付加して露出してきたとされる、石灰岩。ああ。説明が長いですか?
ところが。その地層とはかなり離れたこの場所に、なんで、石灰岩が縄文遺跡をつくったり、軍艦岩が屹立したり、面河渓が美しくなったりしているのか。
産総研の地質図を見てみました。この、濃い青の細長い地層やね。十字の場所が、御三戸嶽。これをクリックすると「石灰質片岩」という文字がある。恐らくは、いわゆる「泥質石灰岩」というものが由来なんだと思います。泥質物質と炭酸カルシウムが混合してできた石。この炭酸カルシウムは、海水から化学的に分離したもの、と書いてあったりするけどどうなんでしょうか。
まあ、素人が考えるに、この美しい軍艦岩の風景を醸しだしているのは、この濃い青の星長い地層なんでしょうね。どうでもいいですか?
そんな訳で松山へ着きました。松山も暑いねー。梅雨明けって、まだ?