広電、広島駅〔7763〕2024/07/17
2024年7月17日(水)晴れ!
広島。広島も暑いねー。
業界の会議でやって来ました。広島駅南口、現在、再開発工事中でゴチャゴチャとしています。先日バスに乗ったバス乗り場もなくなってしまった。
この再開発の目玉は、なんと申しましても広電の広島駅乗り入れでしょう。こんなニュースがありました。すごいね。どんどん便利になる広島の公共交通。今までは、こないだご紹介した猿猴橋町を経由して、広島駅南口前に乗り入れてきた、広電。それが、稲荷町から駅前大橋を渡って、ずどんと広島駅の2階へそのまま乗り入れるというから、すごい。そんなことができるんだね。
これで、JRと広電の乗り換えがとてもとっても便利になります。世の中、進んでいくねー。こうやって人口が多くて諸々に採算が取れるような場所では、便利さが増幅していく、そんな社会。それはそれでいいけど、人口が少なくて公共交通の採算が取れない地域では、逆に不便が増幅されていく。色々と考えさせられるよね。
広電が開業したのは1912年(大正元年)。我らが土電の電車に遅れること8年だ。爾来112年間、広電の広島駅は、ずうっと、現在地に存在してきたんだろうと思う。それが、今回、JR広島駅の2階へずどん。歴史的なできごとやね。広島駅前も。これでかなり風景が変わります。この風景も。来春で見納めなのだ。
富山では、LRTが開業し、乗客も増えてかなりの成果を上げてます。高知新聞「明日の足」で、富山市の担当者の「いやいや、負担でも事業者の救済でもないですよ。まちづくりに必要な投資です」という言葉が紹介されてたのは印象的でした。この「いやいや」が、重要だと思う。
伊予鉄道では、JR松山駅から駅の高架下を潜って国道196号戦(松山環状線)南江戸まで延伸することが決まっており、将来的には松山空港までつなげる計画もあるんだそう。
高知では、高知駅高架事業の際、土電の電車を、高知駅の下を潜ってイオンまで延伸する、という構想が地元経済団体から出されたけど実現しなかった。僕はその経済団体にいたけど、あのとき実現しなかった理由は、JR四国と国交省の認可の問題だったと思ってました。ところがこないだの高知新聞の記事によりますれば、投資の回収ができないから、といった理由だった、らしい。ああ・・・
公共交通、そしてまちづくりを、新自由主義的に考えると、厳しいねー。
高知駅の高架は、将来、電車を貫通させる余地を残した構造になっているとのこと。さあ。将来の高知がどんな町であるべきか、どんな社会になるべきか、みんなで考えよう。
以前、ある飲み会の席で、O知事に「お金を稼ぐには知恵がいるけど、お金を使うにはセンスがいるよ」と意見して、夜中まで大激論になったことを思い出しました。