つばめ、こだま、愛妻、浦戸〔7735〕2024/06/19
2024年6月19日(水)晴れ!
昨日、「さあ梅雨だ」と書いたけど、また晴れてます。昨日のお昼頃から青空が広がって暑い暑い。今日も朝から夏やねー。
本社棟玄関上のツバメの巣は、こんなことに。こないだ、どうやら孵化したと書いたツバメの子たちが今、元気いっぱいに餌を待ち受けています。見たところ、6羽くらい居そう。善き哉善き哉。そんな訳で今朝もツバメにちなんで、鉄ネタ。
手元に、交通公社「時刻表」1964年9月号の復刻版があります。そう。1964年10月に東海道新幹線が開業しているので、その直前号。その時刻表の中に、「特急・急行・準急列車早わかり」というコーナーがあって、国鉄のすべての優等列車が一覧表になってます。
それ見ると、「特急」は本当に少なくて、夥しい急行、準急が走っていたことがわかります。「特急」は文字通り「特別」な「急行」だった時代だ。
特急列車一覧表のトップにあるのは「第1こだま」。そして「ひびき」、「第1富士」と続いて「おおぞら」まで、全部で24本。寝台特急も含めて、全部で24本しか「特急」が走っていなかったことに驚かされる、1964年9月の時刻表。
最近、このツバメの巣にちなんで、日本の優等列車を代表してきたのが「燕」「つばめ」であるという話を書いてきました。東京神戸を9時間で結んだ超特急「燕」から、戦後の「つばめ」まで。
でも実は、東海道新幹線開業直前時期の、国鉄を代表する特急は「こだま」でした。東京ー大阪間で、日帰り可能なビジネス特急として1958年(1958年)に登場したのが特急「こだま」。「第1こだま」は、東京と大阪を7:00に出発して大阪と東京到着が13:30。「第2こだま」は、大阪を16:30発で東京23:00着、東京を14:30発で大阪21:00着。日帰りできる、と言われてもねー。まあ、それでも1964年の東海道新幹線「こだま」に引き継がれるまでの6年間だけ、「こだま」は日本を代表する特急だったのでした。
このウィキによりますれば、公募で選ばれた名称「こだま」やけど、得票数はそんなに多くなかったみたいね。でも、「日帰り」が行って帰ってくることを意味する連想から「こだま」が採用されたみたい。
同じ意味で、日帰り可能で浮気が防げるから「愛妻」という応募もあった、などと書いてます。なるほどねー。時代やねー。
ちなみに当時、高松高知間を走る急行は「浦戸」。僕の記憶にはありません。なんか、これも、ローカル感満載でいいね。鉄道の愛称は、なかなか奥が深くて楽しい。
楽しんでいる場合ではありません。早朝から忙しく働くつばめの夫婦を見習って、僕も働かんといけません。