超特急ひかり号と急行ひかり〔7736〕2024/06/20
2024年6月20日(木)曇り
今朝も鉄ネタ。申し訳ございません。
昨日、東海道新幹線開業直前、1964年9月の時刻表について書きました。この時刻表を眺めていると、興味が尽きない。いや、本当に面白いね。子供の頃、愛読書が交通公社の「時刻表」だったことを思い出す。
で、最近「燕」「つばめ」、そして「こだま」のことなど書いたので、やはり触れておかなくてはならないのが「ひかり」でしょう。
東海道新幹線、山陽新幹線の「ひかり」は、今は「のぞみ」と「こだま」の中間の扱い。最速列車が「のぞみ」で各駅停車が「こだま」で、その中間が「ひかり」。以前は「超特急ひかり号」と呼ばれ、最速列車だった「ひかり」は、1992年に「のぞみ」が登場してから今のような扱いになったのでした。
JR東海が、年末年始やGWなどの繁忙期、「のぞみ」を全席指定にしやがったので、自由席のある「ひかり」の混雑がとんでもないことになっていたのは記憶に新しいところ。食堂車はとうの昔になくなり、車内販売も消えつつあり、旅の情緒が失われていくのは、ちと、寂しい。
「ひかり」の話でした。このウィキによりますれば、当初、愛称は付けられずに列車番号だけで区別する計画やったけど、名前が欲しいという要望が多く、公募で「ひかり」が選ばれた、という経緯、らしい。「こだま」のケースとかと違い、「ひかり」の得票は堂々の1位。1位のものが選ばれる、というのは、意外にレアなケースかも知れない。
実は、新幹線開業まで、「ひかり」という愛称が使われていた列車が存在しておったことは、あんまし知られてないよね。この、九州を走る急行「ひかり」。
博多と門司を出発し、小倉で連結、日豊本線を走って別府で再び切り離されて熊本行きと西鹿児島行きに分岐する急行「ひかり」。博多を12:05に発車すると西鹿児島に着くのは21:30。なんと9時間半。そんな急行があった時代だ。気動車で、座席指定の1等車、2等車があったこと、これ見たらわかります。
しかし、夢の超特急に「ひかり」が採用されることになり、急行「ひかり」は改名を余儀なくされたのでした。と言うか、手元の1970年の時刻表を見るとそのルートの列車は存在せず、博多発西鹿児島行きの特急「にちりん」があるばかり。現在の「にちりん」は大分と宮崎を結ぶだけの特急やけどね。
古い時刻表は、長距離列車、寝台列車も多く、そして駅弁や観光情報などが満載。旅の気分を盛り上げる時刻表やったねー。