磯沼ミルクファーム、大都市近郊酪農の理想型〔8124〕2025/07/13

2025年7月13日(日)薄曇り
そんな訳で、あれから八王子市にある磯沼ミルクファームさんにお邪魔してました。昨日もそこそこ涼しかったので良かった良かった。
磯沼牧場は、京王山田駅から徒歩5分の丘陵にある、6000坪の牧場。現在は7種類もの乳牛を飼っておられる酪農家さん。
実は。磯沼さんとは、30年以上前、西ドイツでご一緒してます。そう。まだベルリンの壁が崩壊する前の西ドイツ。乳業ジャーナルという業界誌が主催する視察旅行でした。そこに、磯沼さんはこっこんしたばかりの奥様と新婚旅行を兼ねて参加しており、楽しい時間を過ごさせて頂いたのでした。
東京都という大都会で、今も隆々と酪農を続けておられ、いわゆる「6次化」ということでも成功されているのは有名。先日、東京での「ミルク1万年の会」交流会で久々にお会いし、せっかくなので、今回の出張に合わせて行ってみることにしたのでした。大都会近郊の酪農家さんの頑張りを見てみたい。
磯沼さんのお話では、現在、東京都の酪農家さんは33軒。おう。高知県とほぼ一緒だ。都心から1時間かからないという場所で、丘陵を利用した放牧も行う酪農家さんがいらっしゃる、というのも奇跡でしょう。そして、様々な種類の乳牛を飼い、ヨーグルトをつくり、いろんな体験ができるようになっている牧場。
思ってたよりも起伏の大きい丘陵でした。その丘のてっぺん、大きな道路沿いに、近年、素敵なショップもつくられています。以前は借地で放牧とかしてた場所を改めて購入し、素敵な建物を建て、カフェ・レストランとヨーグルトなどの直売を行っておられます。
昨日は土曜日ということもあり、本当にたくさんの家族連れで賑わっておりました。東京近郊に、こんな場所、ないですきんねー。子供達も大喜び。
その土地が売りに出たとき、マンションでも建てられたら嫌だなー、と思って思い切って購入されたんだそう。そういう立地ですもんね。
そして磯沼さん、その土地に、ミニプラントを建てて、ヨーグルトやチーズ工房、熟成室をつくる構想を練っておられます。すごいねー。いや、すごい馬力と熱量。見習わんといけません。大都会近郊での酪農の、ひとつの理想がここにあるのかも知れない、などと思ったことでした。
強烈な刺激を頂戴した、東京近郊の1日。