烏川〔7733〕2024/06/17
2024年6月17日(月)薄曇り
どうやら梅雨は今晩から。今朝はまだ晴れてます。ここは香南市野市。
昨日、石油発動機のこと書きました。その中で紹介した、恐らくは日本一の発動機コレクションが展示してある「アクトファクトリー」さんは、右手向こうに見える白い建物。道路を挟んで左側には「創造広場アクトランド」があります。昔、「坂本龍馬歴史館」だったところ。今もあの蝋人形館、あるんですね。
技研製作所創業者の北村精男さんは、本当に機械が好きなんですね。以前、赤岡の須留田八幡宮さんの隣にある自宅にたくさんの古いバスが並んでたけど、あれも北村さんのコレクションでした。機械機械した機械が好きなのでありましょう。なので、ここに555台もの発動機を集めた訳だ。
ここに555台、沢マンに40台って、高知は石油発動機の聖地になれるかも知れませんな。
この、橋が架かっている川は「烏川」。野市を北から南へ貫いて流れ、香宗川に流れ込む河川。野市というと、藩政期初期に野中兼山さんが灌漑用水を引き、それまで不毛の「野」だった土地が、「市」が立つほど栄える場所になったことから、町内を流れるのは灌漑用水というイメージが強いと思います。実際、たくさんの用水が流れておる野市やけど、実は、ちゃんと自然の川も流れているのであります。この、烏川。
源流は、東佐古の北、香美市との境界である鳥越峠界隈。三宝連山と烏ヶ森連山に挟まれた谷。烏ヶ森の南を流れるから烏川なんでしょうかね。からす川。
野市の台地全体の開発は、上に書いたように野中兼山の用水路掘削から始まりました。が、佐古地区は、その前の時代から烏川の水利を活用した農地があり、人々が暮らしていたと言います。
以前、紀夏井さんの話を書きましたが、紀夏井さんが流されてきた9世紀頃にも、烏川流域には重要人物である紀夏井さんが生活するような農地と居住空間があったのでしょう。
灌漑用水に隠れてあんまし目立たない、あまり知られていない、でも古代から人々の暮らしに利用されてきた川、烏川。からす川。