沢田マンション、堂々たる風情〔7728〕2024/06/12
2024年6月12日(水)晴れ!
天神大橋北詰を少し西へ行った鏡川畔。以前、居酒屋さんだった場所が、OKYAKUというアートギャラリーになってます。そこで現在開催中なのが、画家、落合翔平さんの個展。こんな感じで開催中。今回の個展の大きなテーマは沢田マンション。そう。沢マン。
昨年9月に初めて高知を訪れたという落合さんがハマったのが、沢田マンション。そんな訳で、なかなか面白くて素敵な沢田マンションをたくさん見ることができる個展になってます。初日のトークショーに行ってました。実は落合さん、リープルを題材にした絵も描いてくれてるんですね。ありがとう、落合さん!
そんな訳で、トークショーには沢田マンション産みの親、沢田嘉農さん、裕江さんご夫婦のお孫さんも登場し、盛り上がったのでした。高知の、なかなかにアートな皆さん大集合。
沢田マンションがこんなに有名になったのはいつ頃からだったろう。今は、かなりアートな住人がたくさん暮らすアートな建物になった、沢田マンション。このにっこりひまわりでも幾度か取り上げており、初出は2006年7月。もう、18年前のこと。
そこにも書いたけど、昭和46年に着工された沢田マンションに、僕は昭和47年か48年頃にお邪魔してます。そこで暮らす友達に招かれて。小学校6年生くらいだったと思う。その時も、変わった建物やねー、と思った記憶がありますね。当時からかなり変わった建物でした。印象的やったのは、車で上がって行けるスロープ。そして屋上のクレーン。
それから半世紀以上が経過し、生き物のように成長した沢田マンションは、今、こんなにも堂々たる風情を界隈に撒き散らしています。
半世紀前、この界隈にただひとつの大きな建物だった沢田マンション。この周辺は、高知市でも最も風景が変わった地域の一つと言えるでしょう。中秦泉寺から、農協横を通ってくる山裾のクネクネ道。自動車が通れる道はそれしかなく(このマンション前の道ね)、久万川の方までずうっと田んぼ。そんな長閑な場所に突如として建った不思議な建物が、沢田マンションだったのでした。現在の航空写真が、これ。この十字の場所が沢マン。沢マン建築以前の航空写真はこれ。田んぼとシキボウしかないような、長閑な山裾に建てられた沢マンは、今は街中のアートなマンションとして多くの人を惹きつけ、堂々たる風情を界隈に撒き散らしているのであります。