平均年齢57歳〔7715〕2024/05/30
2024年5月30日(木)快晴!
えい天気やねー。今日から僕も、半袖シャツ。このまんま真夏に突入しそうな、そんな、梅雨明けのような夏空が広がる朝。梅雨はまだやけど。
幾度かこのにっこりでも触れてきた高知新聞の「明日の足」。「高知の公共交通を考える」という副題で、地域のコミュニティバスやデマンドバス、乗合いタクシーなどなどの現状、課題などをレポートしてます。今朝の見出しには「『最長』支える職人技」。とさでん交通の路面電車の話題でした。
あらためて実感するのは、路面電車の寿命の長さ。この記事にあるように、とさでん交通さんが保有する路面電車の車両は61台で、その平均車齢は、なんと57年。すごい。もちろん僕より年上の電車もたくさん走ってます。これって、いつも利用する僕たちにとってはあまりにも当たり前のことやけど、よく考えるとすごいことやと思いませんか?
57年前につくられた車両。これって、自動車とかバスなら博物館に展示されているような年代物だ。それが平均で、61台現役で走っているというのは、本当にすごいこと。
これ、そもそも「電車」ということで環境負荷が小さかったことや、構造のシンプルさが保守を容易にしていることなどが要因なんでしょうかね。いや、バスとか自動車の更新が速すぎるだけなのか。
この記事には、こういった車両や路線などの保守をする人手も予算もなかなか厳しい、という内容が書かれています。それでも電車は、バスに比して収支は堅調。僕もよく乗るけど、本当に便利。渋滞関係ないしね。
高知市が設置した「地域公共交通あり方検討会」で、ある大学教授が、「路面電車は残す価値のある文化。ただ、この長さは必要なのか」と、全国でも最長路線を誇るとさでん交通の路面電車への疑問を投げかけたとのこと。いやね。そりゃあ「文化」でもあるけど、なによりかにより「足」であるのが路面電車だ。
その検討会の議論では、電車とバス並走解消についても提言されてました。路面電車が走る部分は電車を中心に、それ以外をバスに、ということね。それも一つの方法でしょう。
この車両寿命の長さ、環境負荷の小ささ、輸送力など、人口減少高齢化社会における公共交通のありかたとして、重要なインフラとなり得る路面電車。
だとすれば、未来の社会をつくる「公共」交通の役割に鑑みて、その「安全」にかかるコストや件みm市民の利便性にかかる費用は、やはりみんなで負担していくべきなんではないか、などと思うのでした。
そう。路線の保守、維持管理は公共が担う。あと、交通系ICカードをSuicaなどの規格と統一する費用なども、公共で担う。そうやって、社会全体で公共交通を担い、高齢化や地球環境に対応したあたらしい社会をつくっていくことが必要なのではないか。
路面電車は、地球規模でその価値が見直されている、未来の社会の「足」である、と、鉄分が濃い僕などはいつも思ってるんですね。
と、いつもの妄想を走らせていたらこんな記事が。熊本県でバスや鉄道の5事業者が、全国交通系ICカード決済を廃止するというニュース。理由は、機器更新のコストがかかりする為。これで利便性が下がり、利用者が減り、便数が減ってさらに利用者が減り、というお馴染みの「負のスパイラル」が見えてくる。
ほら。もう、僕らに残された時間は少ない。