ツバメの抱卵〔7712〕2024/05/27
2024年5月27日(月)雨
降り始めました。雨の月曜日。
本社棟玄関真上では、どうやらツバメが卵を温めている模様。今月13日、ツバメのペアが本社棟玄関上に巣作りを始めていること、書きました。あれから完成まではアッと言う間。数日で立派な巣ができあがったのでした。
今はこんな感じで、夫婦が交代で卵を抱いているみたい。ツバメは約2週間の抱卵で孵化する、とネットに書いているので、孵化まではもうちょっとかかるでしょうか。ここでヒナが餌をもらう為に首を伸ばす風景が待ち遠しいねー。
ツバメ。こないだ、戦前の昭和5年に東京と神戸を9時間で結んだ夢の超特急「燕」のこと、書きました。新橋横浜間を汽車が走り始めて58年で、国産の蒸気機関車や鉄道技術がそこまで到達したのでした。鉄道は、日本の風景を劇的な速さで変えていったけど、超特急「燕」はその最先端技術の集大成やった訳やね。
「燕」という愛称は、公募によって採用されたそう。「燕」運行の前年、昭和4年に、鉄道省が、特別急行列車の愛称を公募。その際、東京と下関間などを走っていた特急に「富士」「櫻」という愛称がつけられ、それが日本で鉄道につけられた初めての「愛称」だったそう。翌年、東京神戸を11時間20分で結んでいたその特急の記録を2時間20分も短縮する特急が出現し、昭和4年の公募をもとに命名されたのが、「燕」。
得票数とか、どうだったんでしょうかね。
と思って調べてみると、こんなページがありました。
1位が「富士」、2位が「燕」で3位が「櫻」。なるほど。
まだ愛称というものに慣れてなかった日本、なかなか興味深い結果となってますねー。「旭」が上位にきてるのも、現代の感覚ではちょっと意外。
東京下関の2往復特急に1位と3位が選ばれたのは、翌年、もっと速い超特急が走ることがわかってて、それに「燕」をとっておいたからでしょうかね。
「富士」や「桜」は、戦後、寝台特急の名称で親しまれました。が「つばめ」は長期間、日本の高速列車の象徴として君臨する。
東海道新幹線に「つばめ」が使われずに「ひかり」となったのは、新幹線のスピードがそれまでの鉄道の延長線上にないことを示したかったからでしょうか。
こないだも書いたけど、リニア新幹線ができたら、今までの新幹線の延長線上にはない訳で、愛称も新幹線に使われているようなものでは物足りない。かつて、この世界には光より速いものは存在しない、ということで「のぞみ」ができた訳で、そんなこんなの延長線上にない異次元のスピードには、驚くような名称が欲しいところだ。基本に戻り、漢字の「燕」なんか、いいと思うんですけどねー。まあ、僕はリニア新幹線より、未来の鉄道貨物輸送の方に関心があって、東海道貨物新幹線ができたら、それに「燕」と名付けるなんてことを夢想したりしてます。どうでもいいですか?