JR四国1000系気動車〔7707〕2024/05/22
2024年5月22日(水)曇り
昨日書いた、南国市陣山の高知海軍航空隊送信所。陣山という地名は、現在はこの界隈を言うけど、その地名の由来となったのは、昨日の写真の小山。標高57m。戦国期、山田城を本拠とした山田氏が、本山勢と戦う際に陣営を構えたことから「陣山」と呼ばれるようになった、とのこと。たしかに、陣地を置くには良さげな立地と高さの山だ。
「高知県地名大辞典」には、その陣山地区出身の政治家、大石大さんのことが書かれていました。地名辞典に近代の個人の紹介、というのはなかなか珍しいね。大石大。おおいしまさる。このウィキにあるように、農民運動で活躍した人物。南国市役所前に鏡像がありますよね。
戦前、中野正剛が党首となった「東方会」の幹事長となってます。中野正剛は、気骨の政治家で、昭和18年、東條英機を批判する姿勢を貫き、自宅で自決してます。先日、自由民権運動史の大家にして碩学、公文豪さんのFacebookで、中野正剛の4男、中野泰雄さんからきた葉書を紹介してました。さすが、公文先生。
中野正剛とも関係が深かった大石大さん、陣山の出身やったんですね。その陣山から東へ行くと、JR土讃線「山田西町」の駅があります。単線、片側ホームの小さな駅。やけど、乗降客はそこそこ多い駅。
写真は、山田西町駅のすぐ東にある踏切。小さな小さな、しかし車も通れる踏切。丁度、須崎行きの各駅停車がやって来たので撮影しました。通学の学生さんが乗ってますねー。善き哉善き哉。JR四国が誇る車両、1000系の2両編成。ワンマンで1両編成のことが多い1000系やけど、これは2両。
JR四国1000系は、急坂の多い四国を走れるように高馬力を誇り、また、乗り心地も改良された車両で、しかも安価。こんな動画がありました。これの1分11秒くらいの表現には異論あるけど、まあ、わかりやすく纏められてますな。なんと、時速110kmで走れるんだそう。そんなスピードで走るところ、見たことないけど。
1990年から走っているJR四国1000系気動車。2000系特急が消えつつあるけど、今後、1000系はどうなっていくんだろう。鉄道車両というものは、自動車やバスと違い、耐用年数がとても長いから、余程のことがない限り、まだ10年や20年は使いそうな気はします。
長く使える、といった意味でも、鉄道は、地球にやさしいのだ。とさでん交通の電車なんか、僕より年上の電車がザラですきんね。ザラと言うか、ほとんど主力。
そんな訳で、これからも頑張って欲しいJR四国1000系気動車。