64年前の土讃線と香長平野〔7705〕2024/05/20
2024年5月20日(月)晴れ!
良いお天気の、月曜の朝。昨日の雨もあがって、新緑の風景が光り輝いています。美しいねー。
ここは、南国市小籠の山。この十字の場所。今朝、ここから南向いて撮影してきました。樹々が邪魔で見えにくいけど、眼下の集落が篠原。向こうに、介良富士、鉢伏山が見えています。潮見台ニュータウンの建物でびっしりと埋まっている、鉢伏山。
実は。こないだ、こんなYouTubeチャンネルがあるという話、書きました。それをご覧になった旧知の鉄道マニアの方から、このチャンネルの中の「車両革命の旗手たち」という動画に、高知の懐かしい風景が出てくることをご教示頂いたのでした。この動画。これの13分14秒くらいのところに写っている風景。田んぼの中の鉄路を、DF50に牽引された普通列車が走ってゆく、のどかで魅力的な風景。
向こうに見える山の山容で、すぐに介良富士、鉢伏山であることがわかりました。どこから撮影したのか想像したけど、恐らくは年越山の、上。以前、たつくったことあるけど、頂上付近は樹々に覆われて、今は見晴らせない。
そこで、西側のこの山にある霊園のてっぺんから撮影したのが、今朝の写真。ちょっとアングルが違うけど、概ね、動画の風景と合致する風景。
この映像が撮影されたのは昭和35年。僕が生まれるちょっと前。その頃の篠原界隈は、こんな長閑な風景だったのでした。汽車の向こう側に、狭い狭い国道32号線。そこには土電の電車の線路もあるはず。今の国道は影も形もなく、一面、良田が広がる香長平野。
今朝の写真と見比べてみると、その風景の変容がよくわかります。今も田んぼは残っているけど、建物が多いねー。
で、写真右端。小さくて見えにくいけど、高知駅6:03発の各駅停車710Dが写っています。JR四国1000形気動車でしょうか。詳しくないので、違ってたらごめんなさい。
風景も興味深いけど、動画に写っているDF50に引っ張られる普通列車もすごいね。何両編成だろう。当時は高松発高知行きの普通列車が1日に7便はありました。気動車ではなく、機関車に引っ張られる普通列車。客車が6両くらい見えます。それだけ鉄道に需要があった、1960年。現在、長距離各駅停車は、阿波池田発高知行きが1日に3便走るだけ。しかも、短い編成で。
写真の各駅停車は、2両編成。ワンマン列車も多い、土讃線各駅停車。
風景も変わり、社会も、変わりました。