ツバメ・つばめ・燕〔7698〕2024/05/13
2024年5月13日(月)曇り
よう降りますな。まだ、少し降っていたりする高知県地方。この雨も昼間でには上がり、夕方からは晴れてしばらく晴れも続きそう。初夏の青空を味わいたいねー、梅雨入りまでは。
そしてツバメの季節になりました。以前、本社棟の玄関上に、ツバメが巣をつくっているの、ご紹介しました。その巣もいつしか壊れ、巣に使われた泥の痕跡がちょびっとだけ残っていた、玄関上。
そこに、こないだから、2羽のツバメがやってくるようになりました。ここに巣を再構築して良いものかどうか確かめるかのように。で、数日間下見した後、先週末くらいから始まったのでした。巣作り工事。
今朝の状況はこんな感じ。まだ、下部をつくっている途中でまだまだ全貌は見えて来んけど、頑張ってますね。このまま完成するのを期待したい。
ツバメ。燕。その飛ぶスピードは、通常は時速50kmで、MAX200kmとか言いますよね。すごい。その速さから、戦前にできた、東京神戸間を結ぶ鉄道省の特急に「燕」という愛称がつけられました。で、あまりに速いので「超特急」と称された「燕」。
昭和5年に運転が始まり、それまでの記録を2時間20分短縮して東京神戸間を9時間で結んだという、夢の超特急。まだ丹那トンネルが開通していない、急勾配の御殿場線経由なので、なかなかすごいスピードでした。
当時、国府津駅までは電化されてました。東京ー国府津間は電気機関車で牽引し、そこから蒸気機関車での牽引、というのが通常のパターンやけど、なんと、「燕」は東京からずうっと蒸気機関車。それは、機関車を交換する時間を惜しんだから。
時間を惜しむと言えば、御殿場線の急勾配をクリアする方法もすごかった。現御殿場線は急勾配なので、下り列車は国府津駅で、上り列車は沼津駅で、列車最後尾に補助機関車を連結して「機関車と機関車が前引き後押し」という姿で走り、御殿場駅で後ろの補助機関車を切り離す訳やけど、国府津や沼津で連結する時間は30秒。F1並みの作業。そしてすごいのは御殿場駅での補助機関車切り離し。なんと、走行中、走りながら切り離したんだそう。発想がすごいね。そんな努力を重ねて実現した東京ー神戸9時間。
戦時中の休止期間はあったけど、戦後、東海道新幹線が開業するまで、特急「つばめ」は国鉄を代表する特急であり続けたのでした。この動画を見ると、日本を代表する特急であることがよくわかるね。
新幹線の開業、延伸などにより、「つばめ」の運行は西へ西へと移動していき、1975年(昭和50年)の新幹線博多駅開業で廃止となった、「つばめ」。
その後、1992年にJR九州の特急に「つばめ」が採用され、変遷を経て、現在の九州新幹線「つばめ」に至っているのでした。
その歴史的経緯や役割などに鑑みると、本当なら、新幹線「のぞみ」の立ち位置が、「つばめ」だ。もし、将来、リニア新幹線が開業したら、それに相応しい名称は「つばめ」でしょう。JR九州が異議を唱えそうやけどね。