今年も白花栴檀〔7697〕2024/05/12
2024年5月12日(日)小雨
栴檀の季節になりました。せんだん。会社の近所とか鏡川沿いとか、薄紫の栴檀の花が満開。そして、今年も、いの町神谷で、「白花栴檀お花見会」が開催されています。いの町立神谷小中学校の校庭で。
去年、初めてお邪魔しました。地元の皆さん手作りの「お花見会」。神谷小中学校校庭の白花栴檀については、幾度か、詳しく書いてきました。牧野富太郎博士が「白花栴檀」と呼んだ樹齢180年と言われる巨木が、今、真っ白い花を咲かせて皆を楽しませてくれています。
神谷。こうのたに。
古くは「大谷」と称したそうやけど、延喜式内社である天石門別安国玉主天神社に因んで「神谷」となった、という説が、あります。真相はよくわからない。
地理院地図を見ると、こんな感じで、小野川という谷が仁淀川に流れ込むところの、ちょっと広くなった平坦地にできた集落。延喜式内社があるくらいで、古い古い集落。縄文時代の遺跡もあるそうなので、地形的に住みやすい場所であったのでしょう。
その神谷で開催される「白花栴檀お花見会」のお世話をされている地元の方の中に、僕の恩師、I先生がいます。I先生のお家は、すぐ隣の加田。高校の先生を退職後、地域のために頑張っておられます。ボランティアで英会話を教えたりして。
I先生は英語の先生。高校一年生の時の担任でした。高校には、たくさんの個性的な先生がおりました。今では考えられない昭和の指導方法の先生から、戦争を体験してきた老練な先生から、様々。そんな中、I先生は極めて常識的で、人格的にも優れた先生だったのでした。ギターが上手で、ギター部の顧問。
思い出すのはよさこい祭り。
当時、よさこい祭りが若者に受け入れられ始めていた時代。生バンドを地方車に乗せたチームも多くて、高校生の僕たちも、ある企業チームに雇って頂きました。高校2年生と3年生の夏を、そんなことして過ごしていたんですね。
で。そのバンドのギターにI先生が来てくれて、一緒に演奏したのでした。楽しかったですねー。
昭和の高知。高知の高校生は、今では考えられないような行動をしても許される時代やった訳で、僕らもよさこいチームの中で、今の高校生では考えられないようなことをやる僕らに、「僕の目の前で堂々とやるのだけはやめてくれ」と優しく言っておった姿を思い出します。今は昔。昭和の高知。
あいにくの小雨模様ですが、会場の体育館にはたくさんの老若男女。地域の紐帯を感じるお花見会。地域の「良さ」を感じることができる、お花見会。