桜の花、蕾〔7649〕2024/03/25
2024年3月25日(月)曇り
昨日は1日、雨でした。お陰で、南嶺RUNを堪能。昨日の写真は、昭和の拡大造林計画の頃に植えられた杉の森でしたが、南嶺には雑木林もたくさん。照葉樹林とかね。昨日紹介した「森林飽和」によると、里山が草山、はげ山になる以前の照葉樹林は、もっと明るい森だったんだそう。今は、クヌギとかが大木となり、カシやシイが主体となる鬱蒼とした暗い照葉樹林が、今は多いんだそうね。
戦後、治山治水対策や高まる木材需要の中、日本中の山でスギ、ヒノキが植えられた「拡大造林時代」が続いたのはご承知の通り。そして、1960年代に入ってエネルギー革命が進み、安くて強い輸入材もどんどんと入ってくるようになったのも、ご承知の通り。
その頃に植えられた夥しいスギ、ヒノキが、今、壮齢期を迎え、毎年春に、壮大に花粉を飛ばして多くの人々を花粉症で悩ませているのであります。究極の花粉症対策は、この壮齢期を迎えたスギ、ヒノキを伐採して使うこと。そして花粉症にならない樹種の木を植え、山の劣化を防いでいくこと、と「森林飽和」 に書かれています。なるほど。花粉症の皆さんも、そうでない方も、ヨーグルト食べながら、国産材を使いましょうね。
スギ、ヒノキは約50年で壮齢期となります。桜の樹でもソメイヨシノは、約20年から50年の間が美しいとされてますよね。で、60年から80年で、寿命を迎える、と。高知でも、桜の名所って、少しづつ変遷していきます。これは、名所だった場所の桜が衰えを見せ、別の場所の桜が大きくなって名所になる、みたいなことが繰り返されているからでしょう。
このにっこりひまわりでは、幾度か、西行法師の
願はくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ
という歌に触れてきました。そして、西行は、その望み通り、桜満開の旧暦2月16日、望月の頃に亡くなっている話にも。
今年は、今日がその日にあたるんだそう。今年の桜は遅くて、こないだ高知で開花宣言が発表されたばかりやけど。西行が好んだ桜はヤマザクラでしょうかね。ヤマザクラの寿命は、100年から150年と言います。西行は、こんな歌も詠んでます。
たぐひなき 花をし枝に 咲かすれば 桜に並ぶ 木ぞなかりける
まだ、本社前の桜は、こんな感じ。楽しみやねー。