土電安芸線西分駅〔7640〕2024/03/16
2024年3月16日(土)晴れ
天気予報では、今日の高知市、南国市は20℃超。春やねー。ソメイヨシノの花芽、膨らんできたでしょうか。いよいよお花見も近づいてきました。
今日は、諸々用事があって、朝から高知県東部へ。途中、芸西村に立ち寄ってきました。
こないだも書いたけど、今、芸西村文化資料館で土電安芸線廃線50年を記念しての企画展、やってます。その展示の中に、この本がありました。
安芸線廃線50周年記念誌 安芸線探訪~26.8キロ安芸線跡を歩く~[改訂新版]
来月、4月1日出版予定となっちゅうけど、既に金高堂さんとかには並んでますね。僕も幾度かこのにっこりで紹介してきたような痕跡も掲載されている、写真集。その、展示されている写真集をめくっていると、知らなかったような痕跡が満載。マニア、恐るべし。そしてそして、安芸線西分駅駅舎の現在が書かれていました。これは、知らんかった。駅舎が残っているのか。すごい。
土電安芸線が廃止になったのは昭和49年4月1日。安芸線のすべての駅も、同時に廃止になる訳やけど、その中に「西分駅」もありました。芸西村は施設園芸のメッカとして栄えました。その園芸野菜は、安芸線を走る貨物列車で輸送されており、その積出駅であった西分駅は、40mという安芸線最長のホームを有した駅だったとのこと。
ごめんなはり線の西分駅からは東へ700mほど離れた、和食川西岸の西にあったのが、安芸線西分駅。地理院地図の1960年代航空写真で見ると、こうだ。解像度が低くてわかりにくいね。そこで、この単写真をご覧ください。「高解像度表示」で開き、海岸をまっすぐ東西に走る安芸線の、和食川河口の西側を見てみよう。北東から旧国道が走ってきて、安芸線と合流するところ。そこが、西分駅。駅舎、見えますよね。今昔マップで見たら、こうだ。
そして。上記の「安芸線探訪」という写真集に、芸西村内に移築されて今も残っている西分駅駅舎の写真が掲載されているのであります。すごい。
その写真集に記された地図ではわかりにくいけど、芸西村文化資料館での企画展では、その場所が住宅地図でわかるようになってたので、今日、行って撮影してきました。今は、農家の倉庫やね。それでも往時の面影が残る、木造平屋建ての建物でした。いかがでしょうか。ホームへの差し掛け屋根までそのままだ。
僕は痕跡マニアやけど、この情報は知りませんでした。こういった情報を集めて写真集にされている方がいらっしゃる、というのもすごいよね。心より敬意を表します。すごい。
半世紀の時空を超えた駅舎で、タイムスリップしたような感覚を味わいながら、ひねもすのたりの芸西村。世の中知らないことだらけ。
さあ、それはそれとして、仕事仕事!