SORA-Qと空吸(そらきゅー)〔7590〕2024/01/26
2024年1月26日(金)晴れ!
真冬らしい冷え込み。高知の冬も、こうでないとね。冬らしい朝を迎えた高知の朝。
早朝、ふた仕事ほど済ませてから、熱いほうじ茶を飲みながらゆっくりと新聞を読む。まずは当然、高知新聞。今朝の高知新聞2面に、JAXAの探査機「SLIM」が、月面ピンポイント着陸に成功した、という記事。嬉しいねー。宇宙探査には、技術とお金と、そして経験とが必須。こういった経験を積み重ねていって欲しいね。
今回のミッションは、精度10m以下で探査機を着陸させる、というもの。通常は数キロから数十キロの精度しかないらしいので、なかなかの技術だったんでありましょう。いろいろと失敗もあったけど、経験を積み重ねて前進していく、JAXA。
宇宙開発の歴史を振り返ってみたら、当初の旧ソ連やアメリカは、果てしなく失敗を繰り返しながら進んでいっております。だからJAXAも、失敗しながら、前へ進んでいくのでした。そりゃあ、失敗せんに越したことはないけどね。でも、失敗という経験は、実に大切だったりします。僕らの人生がそうであるように。
今回着陸した場所は、月の赤道南側「神酒の海」。みきのうみ。誰が名付けたんでしょうかね。その「神酒の海」にピンポイントで着陸した「SLIM」が、着陸直前に分離したのが「SORA-Q」。JAXA、タカラトミー、ソニー、同志社大学が開発した超小型変形ロボットなんだそう。それが、月面に逆さになって着陸した「SLIM」の画像を地球へと送信してきました。
「神酒の海」に、「SORA-Q」。そらきゅー。おう。そらきゅーか。
僕らより上世代の多くの高知県人は、ここで「そらきゅー」を連想したはず。そらきゅー。空吸。
こんなのね。杯の底がとんがってて、下に置くことができないものを空吸、そらきゅーと呼びます。高知の飲酒文化の中で育まれた?杯の名前は、そらきゅー。そしてこの度、「SORA-Q」が「神酒の海」へ。
下に置くことができない杯のことを「可杯(べくはい)」と総称します。空吸は、可杯の一種。可杯セットとか、高知のお土産物屋さんでよく売ってます。しかし、高知県人が普通の宴会で可杯を使っている訳ではないですきんね。可杯セットは、お座敷遊びで使うもの。
可杯セットで思い出したけど、以前、キリンビール高知支店さんが、キャンペーンで、キリンラガービール高知限定オリジナル可杯というの、つくりました。調べてみたら2004年のこと。20年前。ビールの可盃というのも画期的でした。今見ると、結構なプレミアム価格になって売られてますねー。
「神酒の海」で活動する「SORA-Q」。高知の酒宴、おきゃくも、そろそろ返盃が復活してきました。空吸(そらきゅー)の出番も、近い。