龍ヶ崎の洋館〔7510〕2023/11/07
2023年11月7日(火)晴れ
今朝は高知。昨日の夜遅く、汽車で帰ってきました。「特急やくも」と「特急南風」を乗り継いで。どちらも結構揺れるので有名な特急やけど、昨日も書いたように、僕は鉄道の揺れを心地よいと感じる体質なので問題なし。素敵な汽車の旅を楽しませて頂きました。
昨日の高知は、土讃線で一部運休がでるくらい降ったみたいですね。高知市内はそうでもなかったようですが。全国的に、へんてこりんなお天気になっています。風、強いし。その風は南から吹いてて生暖かいし。それにしても11月とは思えんような気温がつづく、日本列島。
そんな訳で今朝の高知新聞。茨城県龍ケ崎市にある、竹内明太郎さんが建てた洋館跡の保存運動の記事が、こんな感じで掲載されてました。うれしいねー。
幾度か書いてきたけど、竹内明太郎さんは言うまでもなく竹内綱さんの長男で、吉田茂のお兄ちゃん。竹内綱さんは、自由民権運動から実業家、政治家となって明治期に活躍しました。同時期、宿毛からはエラい人がいっぱい出てますが、それはやはり「日新館」の存在が大きかったでしょう。佐川に「名教館」があって、広井勇や牧野富太郎が出たように、宿毛に「日新館」があったことで竹内綱、岩村通俊、小野梓などが輩出されたと言えると思う。やっぱし、教育やねー。
そんな竹内綱さんの長男、明太郎くんも、自由民権運動から実業家となり、この記事にも書いておるように小松鉄工所(現小松製作所)を創業したり、高知工業学校を創立したり、早稲田大学理工学部の創立に深く関わったりしてます。日産自動車の前身を設立しており、ダットサンのDATのTは竹内明太郎のTである話は有名やね。
その明太郎さんが1920年(大正9年)に、竹内鉱業付属農場に建てた別荘が、この洋館。今はもう、レンガ造りの壁しかないけど、なかなか趣き、あります。
こんな写真があって、よく見ると美しいイギリス積みのレンガ館。1950年頃から空き家になって放置されていたというからなかなかのもの。
その建物を保存しよう、と、龍ヶ崎で市民の会が結成され、保存に向けた動きが進んでいる、という記事。ストリートビューで見ると、こんな感じ。同じアングルの2014年の写真がこれで、よくぞここまで、きれいにしてくれました。
こういうことのできる余裕が、過ごしやすい世の中を創っていくんでしょうね。なんか、うれしい。
小松製作所の海外法人で社長などを務めた高校の同級生が、定年退職となりました。帰国し、ゆっくりすると言うておりましたが、この度、その海外経験が買われて技研製作所さんに再就職したとのこと。いいねー。創業者が宿毛出身の企業から、赤岡出身の企業へ。
赤岡といえば、今に残る「赤レンガ商家」も、イギリス積みの赤レンガ塀やったね。関係ないけど。