金星と春の空〔7511〕2023/11/08
2023年11月8日(水)晴れ!
今朝は少し冷やいけど、日中はまだまだ20℃超え。11月もそろそろ中旬。今年の冬はどうなるんだろう。
と、出社してから東の空を眺めると、夜明け前の空にはそろそろ春の気配が。はやいねー。まだこんな気温やのに。
真ん中にお月様。月齢24の細い月ですが、澄みきった空にクッキリ。その真下に煌々と輝く明けの明星、金星。明るいね。お月様と金星を結ぶ線を底辺として、左に直角二等辺三角形を描くと、その頂点の場所にあるのがデネボラ。しし座のβ星。これが、春の大三角形を構成する星のひとつなので、春の訪れを教えてくれています。夜明け前の東の空から。
デネボラはアラビア語で獅子の尻尾、という意味なんだそう。この写真からしし座の姿、わかりますでしょうか。デネボラが尻尾。写真中央の一番上に、逆?マークのような並びが見えますね。ライオンの頭と前脚。つまり、今朝のしし座は、お月様を跨いでいるのでした。逆?の、一番下の「・」に当たる部分で輝いているのがしし座のα星、レグルス。
デネボラが尻尾なので、レグルスはてっきりleg、レッグ、つまり脚のことだと思い込んでいた、僕。よく考えてみたらデネボラはアラビア語で、英語のlegと並ぶのは、おかしい。
調べてみるとレグルスは、ラテン語で「王様」を意味するんだそう。ん?ラテン語?
これは、シュメールやバビロニアに期限をもつギリシャ語に由来する言葉だと、ウィキに書いてます。
つまり。古代バビロニアでは、このしし座はライオンと見做されていて、ライオンは王権の象徴だったそう。アラビア語とラテン語、ギリシャ語の関係って、どうなんですかね。アラビア語はアフロ・アジア語族で、ギリシャ語はインド・ヨーロッパ語族だし。
星の名前ってのはその語源が統一されてなくて、いろんな地方のいろんな呼び方が混在しているみたい。
では日本では。日本にはライオンは居ない。で、あの逆?の部分を「樋掛け星」と呼んでいた、らしい。「といかけ星」。雨樋を下から支える金具が、こんな形してますね、確かに。逆?だから?で「といかけ星」ではありません。
ちなみにレグルス、ほぼ黄道の上にあるので、航海での位置計測の基準となる星。もっとも黄道に近い一等星。人類が地球上で文明を築き上げはじめた時代から、ライオンとして、王権の象徴として、見上げられていた星。ライオンの脚ではなかった、しし座のレグルス。