南海地震と東日本大震災と阪神淡路大震災〔7445〕2023/09/03
2023年9月3日(日)晴れ!
そんな訳で、今日は「はりまや橋小学校区避難訓練」。防災の日である9月1日に近い日曜日、開催されてます。今年で第10回。そう。東日本大震災の後、南海トラフ大地震に備える為に始まった、避難訓練。地元の町内会などの皆さんが主体となって開催されてます。皆さん、暑い中ご苦労様です。
僕は第一回から参加してるけど、最初は手探りやったねー。もちろん高知市の担当者さんが主導で、いろんなことをやってきました。プールの水を利用した炊き出しとか、避難ビルのスタンプラリーとか。
お天気が悪くて運動場が使えないことも多かったけど、今日は良いお天気。暑いねー。善き哉善き哉。
今日のプログラム。まず、10時に地震発生。地震発生の初動を確認、練習しましょう。その後、10:05から避難開始。校区内に設けられている津波避難ビルとかに避難する訓練。日頃から、どこに避難施設があるのか知っておいて、いざという時に迅速な対応ができるように、という訓練。
その後、校庭と体育館にある展示を体験したり、見学したり。今回は、講演は、ありません。運動場には起震車もきてて、地震を体感できます。これが一番人気。あと、防災用品とかも展示されてて、いざという時への備えを考える一助となります。
東日本大震災から12年が経過し、色んな施設や道具、用品は整備されてきたよね。ただ、時間の経過とともに、なんとなく緊張感が薄れてきた気も、します。「天災は忘れられたる頃来る」と寺田寅彦先生が言うておられるように、この緊張感を持ち続けるのが、一番難しかったりします。
こないだも書いたけど、100年前の関東大震災と、28年前の阪神淡路大震災と、12年前の東日本大震災は、その地震のありよう、そして被害の性質が、それぞれ違っています。関東大震災と阪神淡路大震災は、地震の直接の揺れによる構築物の倒壊、そして火災が、大きな被害をもたらしました。東に盆大震災は、ご承知の通り、津波被害が一番大きかった。
では、南海トラフ大地震はどうなるのか。
東日本大震災と同じプレート型の地震なので、当然心配しないといけないのは、大津波。東日本の映像を教訓に、逃げる。高いところへ、逃げる。それがいちばん。ただ。想定される震源は、東日本の場合よりも近いことが予想されています。それはどういうことかと言うと、揺れが激しく構築物が倒壊する、ということ。宝永地震級だった場合、まず、揺れによる大被害が想定され、それが津波からの避難の障害になると思われます。
宝永地震ほどではなかった安政南海地震を記録した「真覚寺日記」には、山崩れも多かったことが記されてます。で、山へ逃げるに際しては、岩が落ちてきたり山が崩れたりするのに注意すべし、と警告していました。東日本大震災後、平野近くの山に、多くの避難路が整備されました。が、地震の揺れで、その避難路が破壊されたり崩れたりすることも想定せんといかんのが、南海トラフ大地震。
揺れと津波。両方に備える必要があるのが、南海トラフ大地震。先入観を捨て、過去にも学び、緊張感をもって、考える。訓練する。