とでんの電車〔7433〕2023/08/22
2023年8月22日(火)晴れ
8月22日。調べてみると、1903年8月22日、新橋ー品川間で、東京初の路面電車が開業した、とあります。明治36年やね。ウィキでは、1902年(明治35年)となっておるけど、これは間違いでしょう。これだからウィキは信用できない。
もちろん日本で最初の路面電車は1895年(明治28年)開業の、京都の路面電車。京都鉄道会社という民間企業が開業した路面電車。その後、京都市が買収して京都市営の路面電車となりました。僕が子供の頃は、京都の街を縦横に走っていた、路面電車。
その京都に遅れること8年で、東京にも路面電車が走り始め、巨大都市東京の人の流れを担ったのでした。地下鉄にその役目が取って代わられるまでね。
その東京に遅れることたったの1年。1904年5月2日、高知でも路面電車が開業。堀詰ー乗出間と、梅ノ辻ー桟橋間が開通しています。すごいね。
現在営業中の路面電車一覧が、このページにあります。1895年に開業した京都の路面電車は、ここには無い。120年前の今日、開業した、東京の路面電車は、今は早稲田ー三ノ輪間の間だけ。これも、実際に乗ってみると、道路の上を走っている部分はほとんどないけどね。
この一覧表見たら、高知の路面電車のすごさがわかります。現在運行中のものの中でも、その古さは東京の次。圧倒的やね。そして、その営業距離ときた日にゃあ。このグラフをご覧ください。25.3kmの圧倒的営業キロ数を誇る、とさでん交通の電車。いや、とでんの電車。
こないだ、「高知市地域交通公共交通のありかた検討委員会」での議論を書いたけど、交通インフラとしての鉄道の意味って、やはり、深いものがあると思う。僕も、よく「とでん」の電車は利用するけど、バスに乗ることってなかなか無いしね。
これからの、人口減少、少子高齢化、環境問題待ったなしの社会の中での「街づくり」を考えるときに、富山のLRTの事例や岐阜のBRTによる失速事例など、色んな経験が、参考になります。群馬のLRTも開業するし。実績数値は、調べたらすぐわかります。まあ、いろんな意見の人が居て、いろんな議論があるのは良いこと。ただ、そういった検討委員会のメンバーになった人は、真剣に勉強して欲しい。ワタクシゴトで恐縮ですが、昔、とある公共施設の「あり方検討委員会」のメンバーになったときには、日本の事例を実際に見聞し、海外の事例も勉強して、発言しました。事務局を担う役人さんが冗談混じりに「そんなに勉強しないでくださいよー」と言うていたことを、懐かしく思い出してます。
写真は、今朝未明の知寄町2丁目電停付近。まだ、電車が走っていない、静かな静かな電車通り。