物部川がもたらしたもの〔7428〕2023/08/17
2023年8月17日(木)雨
雨の朝。台風は去ったけど、台風の影響なのかどうかは知らんけど、しっかりした雨が、昨夜から降り続いています。時折雷も。会社横の物部川の水量は、こんな感じで増えてます。
こないだ「奥物部湖湖水祭」で食べた物部川の鮎、本当においしゅうございました。この物部川、大昔から、流域に暮らす人々に多くの恵みをもたらしてきた大河。四国山地から流れ出て約70km。こないだの会場だった大栃で、本流である槇山川と、上韮生川が合流し、物部川に。
槇山川を遡上していくと、県境を越え、徳島県に。そして河川は那珂川となって、紀伊水道へと流れてゆきます。
地図で見ると、こう。物部川、槇山川、そして那珂川を結ぶ線は、なんとなく一直線に見えます。地質図で見るとこうで、仏像構造線という断層に沿って、物部川、槇山川、那珂川が流れていること、わかるよね。大河の流路には、理由があります。
そんな物部川。こないだのお祭りの模様、昨夜のRKCの情報番組でもやってました。いや、すごいですもの。山間の村、旧物部村。その中心である大栃は、槇山川と上韮生川の合流地点で、昔から栄えた土地。ですが、広い場所は、あまりない。なので「奥物部湖湖水祭」は、手前の河岸段丘の町、美良布にあるアンパンマンミュージアムが駐車場になってて、そっからはシャトルバス輸送。
普段、大栃までは、JRバスが走っています。JR四国バス大栃線。と思ったら。いや、大栃線という名称なのに、どう見ても、美良布までしか停留所がないではないか。どうやら今は、大栃へ行くには美良布から市営バスに乗らんといかんみたいやね。こんな時刻表。
大栃までは、かつて、国鉄バスが走っていました。その国鉄バス、一部は久保影まで走っていたというので調べてみました。交通公社発行時刻表、1970年10月号を見ると、大栃ー久保影間を国鉄バスが一日4往復運行。今は人家も少ない少ない地区やけど、当時はまだ、多くの人々の暮らしがあったのでした。料金は110円。1964年9月号を見ても4往復。料金は70円。
ちなみに1970年当時、土佐山田駅と大栃の間は1日7往復、高知ー大栃も1日7往復の国鉄バスが走っていました。今は昔。
物部川の話でした。物部川。県下第3の河川、物部川は、その最上流から上流、中流、河口まで、大昔から人々が暮らし、その恩恵に与ってきた歴史が、ある。
風景はかわり、社会構造も変化し、上流域の人口はかつてないほどに減少してきたけど、「奥物部湖湖水祭」は、かつての賑わいを一瞬だけ思い出させてくれる、そんなお祭りなのかも、知れません。