「さんふらわあ」の居ない岸壁〔7406〕2023/07/26
2023年7月26日(水)晴れ!
東京。暑いねー。高知より、暑い。昨日のお昼過ぎ、スマホで千代田区の気温見てみたら36℃。会議が終わって夕刻17時前にビルの外へ出たら、まだ34℃。危険な暑さ。今日も東京やけど、暑いねー。ビックサイトの近くに泊まってたので、朝5時に起き出して有明埠頭界隈を走ってきました。汗が滝のよう。今日も暑い暑い、関東地方。
ここは有明埠頭の先っぽ。フェリー埠頭の、かつて第2バースと呼ばれていた岸壁。地理院地図で見ると、こう。この十字の場所が第2バースで、ここが第3バースで、そしてここが第4バースだった。東京と高知を結ぶフェリー「さんふらわあ」は。この第2バースか第4バースに着岸していました。その証拠は、今から12年前のにっこりひまわりの写真。東京高知の「さんふらわあ」は、2001年に運航を中止したけど、その10年後には、まだその案内板が残っていたのでした。
地方と大都市圏を結ぶフェリーは、バブルの頃が最盛期だったんでしょうかね。いつしかたくさんの航路が廃止になってしまいました。大阪高知特急フェリーもなくなったしね。ここ有明のフェリーターミナルでも、このかつての第2バースは、フェリー岸壁ですらなくなってしまった。こんな感じで。時代の流れでしょうかねー。
それでも第3バースには、丁度、徳島からのフェリー「びざん」が着岸して、トラックがどんどんと吐き出されている風景を見ることが、できました。東京へ向かう四国のトラックは、徳島まで走ってそこからフェリー、という方法もあるんですな。たぶん。
40年ちょっと前の夏、新聞配達自転車で、東京から北陸経由で高知へ帰った話は以前書いたけど、高知から東京への帰りは「さんふらわあ」だった。確か、22時間くらいかかったと記憶します。朝食はビュッフェ形式で、大阪高知特急フェリーに比べたらちょっと贅沢な雰囲気だった「さんふらわあ」。でも、便利でした。高校の修学旅行は九州一周やったけど、最後、鹿児島から「さんふらわあ」で高知へ帰ったことも、ありました。
物流の歴史は、変遷の歴史。鉄道輸送からフェリーなどを使ったトラック輸送になり、高速道路などの整備によってトラック主体の輸送へ。
しかし、地球温暖化の進む中で、今一度鉄道やフェリーでの輸送に注目が集まりつつあります。物流の2024年問題もあるしね。フェリー輸送を使えば、運転手さんの実働時間を抑えられるし、CO2も削減できる。今後、新幹線ですら経営が厳しくなることが予想される中で、新幹線の路線を使った貨物輸送を考えることも大事。国鉄末期、悪評高いスト権ストで大量の貨物をトラックに奪われた鉄道も、また、活用する時代が訪れたらいいね。
フェリーも着岸することがなくなった岸壁で、40年の時の流れを実感し、これからのことを思う。