夏季大学と高知の文化〔7399〕2023/07/19
2023年7月19日(水)薄曇り
昨日から始まりましたねー。高知市夏季大学。今年もなかなかすごい講師陣で、たくさんの聴講者で賑わうんでしょうね。今日はその2日目。講師は尾池先生だ。そう。このにっこりひまわりでも幾度か触れてきた、元京都大学総長にして現静岡県立大学学長の、尾池和夫先生。僕の高校の大先輩。
僕にとって尾池先生の影響は大きくて、地質、地震、そして土木工事のことを語るときには、必ず尾池先生のことが念頭にあります。あくまでも科学者として、科学の目を通じて、地球のことを考え、発信し続ける尾池先生は、母校の偉大なる先輩、僕のヒーローなんですね。
今回の公演のテーマは「土佐の大地を見る/食べる/学ぶ/詠む」。ああ。なんとなく内容は想像できるけど、聴きたいねー。聴きたいのですが、今日は聴けない。同時間帯に、友人M君の社長就任祝いがあって、主催者の一人として出席せんといかんから。そのM新社長は叩き上げで社長になった、好人物。新聞記事とか読んでも、その人望の厚さがよくわかる。おめでとう。
ここは夏季大学会場の高知市文化施設かるぽーと。今日は講演聴けんけど、後日新聞に載る講演サマライズを楽しみにしつつ、城西館へと向かいましょう。
今は高知市の施設にもこんなに立派なホールができました。以前は高知県立県民文化ホールしかなくて、高知市夏季大学も、県民文化ホールでやってましたよね。僕が中学生の頃から親しんできた県民文化ホールについては、このにっこりでも幾度も書いてきました。開館したのは確か、僕が中三の時。こけら落としがN響。それまで高知には、音響を考慮したコンサートホールは無かった。初めて高知にできた本格コンサートホールということで、開館前からワクワクしてたこと、覚えてます。
それまで、大きな催しは高新ホールしかなくて、それも無いときは農協会館か、お城の下の公民館。だから県民文化ホールは画期的だった。
で、こけら落としのN響、行きました。はっきり覚えてます。ステージがとても遠かったこと、よく覚えてます。だって、手に入れたチケットは2階の一番上の端っこの席だったから。あんなに遠いのに、ワグナー「ローエングリン」前奏曲のバイオリンの音がよく聴こえた。そんな感慨だったこと、覚えています。
指揮者は外山雄三さん。そう。ついこないだ92歳でお亡くなりになった、外山雄三さんがこけら落としの指揮者だったのでした。これもよく、覚えてます。
あのこけら落としが1976年だから、47年前。今年92歳ということは、あの時の外山さん、45歳だったのか。油が乗りまくっている頃だね。47年前に観た、外山雄三指揮NHK交響楽団のワーグナー。懐かしいねー。心よりご冥福をお祈りします。
この47年で、高知の文化はどうなってきたんだろう。ホールはたくさんできました。色んな生演奏を聴くこともできるように、なりました。これからの高知の文化はどうなっていくのか。いや、これからの文化をつくりあげていくのは、高知に生きている僕らなんでしょう。雨のかるぽーとで、そんなことを、思う。