そして菖蒲洞〔7395〕2023/07/15
2023年7月15日(土)晴れたり曇ったり降ったり
今朝も、突然結構ガイな雨が降ってきて、慌てました。梅雨明けはまだぢゃろうか。
さて。昨日少し触れた、土佐山の菖蒲洞。現在は高知市で、旧土佐山菖蒲にある、鍾乳洞。今朝はその入り口まで行ってみたのでした。雨が降っている影響もあるのでしょう。洞窟入り口からは豊かな水量の川が流れ出してきてます。そして、洞窟内から外に向かって吹いてくる風の涼しいこと。いや、寒いくらい。こりゃあ、この季節には気持ちいいねー。
このように、普段は洞窟入り口、木製の柵で入れんようになってて、鍵がかかってます。が、事前に高知市教育委員会に連絡すれば、ガイド付きで入洞できる、らしい。機会があれば入ってみたいねー。
見てわかるように、洞窟の入り口には石灰岩の巨岩。草木が鬱蒼としててわからんかったけど、こっからこの山を少し登ると、昨日もご紹介した初平ヶ岩屋洞穴も、あります。写真で見る限り、その洞穴も石灰岩。秩父累帯、白木谷層群が、この界隈を東西に走ってますね。白木谷の石灰鉱山に連なる地層なので石灰岩が優勢で、石灰岩層に水が流れると、鍾乳洞になります。
高知の有名な洞窟といえば龍河洞、菖蒲洞、猿田洞やけど、いずれも高知ならお馴染みの石灰岩層に存在します。
ところでこの菖蒲洞、一説には700mの奥行きがあるんだそう。で、龍河洞のように石筍や石柱などに名前が付けられてて、楽しめるようぬなってるんだとか。
この上の初平ヶ岩屋洞穴は、弥生式土器が出土するので有名だった、らしい。その洞穴を平成13年に調査したところ、昨日も書いたようにアカホヤ火山灰層の下部から土器が出てきて、縄文早期の遺跡である可能性が一気に浮上してきたのでした。
初平ヶ岩屋洞穴からは、土器の他に獣骨、貝殻などが出てきており、長期にわたってlここで人が暮らしてきたことがわかってます。なんで、こんなところで。鹿や猪、ウサギなどを捕まえやすかったのか。鏡川での漁撈がやりやすかったのか。そして何より、洞穴の住環境が良かったのか。
それにしても、初平ヶ岩屋は、ここから35mほど登った場所とのことなので、なかなかの山の上。そこの住環境が良かったというのは、どういうことなのか。それは、住んでみんとわからんのかも知れません。
ひょっと、その洞穴で1年くらい暮らしてみたら、理由がわかってくるでしょうかね。で、埋葬場所をどこにするか、といった感覚もわかってきたら、そこを発掘してみたらいい。石灰岩層なので、ひょっとしたら人骨が残っているかも知れず、そのDNAを分析したら、ここで暮らした人たちの出自、由来がわかるかも知れない。
などとやちもない妄想をかきたてられる、涼しい涼しい菖蒲洞入り口。