更新世段丘の丸い川石〔7277〕2023/03/19
2023年3月19日(日)晴れ!
良いお天気の日曜日。昨夜は街に出てましたが、夜のお街も大賑わい。コロナはどこかへ行ってしまいました。みたいな風情の高知市内。まあ、まだみんなマスクはしてますが。
今日もお天気が良くて、車も多いですねー。お彼岸も近いので、お墓参りの方も多いかと思います。絶好の墓参日和。明後日の春分の日は、お天気があんましホッコリせんみたいなのでね。良い日曜日になってます。
ここは田野町。大野台地。この十字の場所から撮影しているので、標高は概ね74mの、更新世段丘。更新世段丘ってのは、数万年から数十万年前に、浅海底に堆積した土砂から成り立ってます。海水面が下がることで地上に出てきて、平坦な台地を形成する更新世段丘。こんな標高に段丘面があるのは、ここが南海トラフ地震のたんびに隆起してきたから、という話は幾度も書いてきたので耳にタコだと思いますが、ご容赦ください。
平坦面とは言え、なだらかな斜面になっているので、ここの田畑は、石積みで整備されていますね。この右手の石積みのように。大野台地の石積みは、ほとんどが、このような丸い川石。ここは標高74mなので、河原の石を、ここまで運び上げたんでしょうか。いや、元々、ここに結構転がっている石なのかも、知れません。みたいな話、興味ないですか?
まあ、続けます。高知の更新世段丘は、浅い海で、四国山地から河川が押し流してきた土砂が堆積したもの。川に押し流されて来た土砂なので、大雨の際とかには、土砂だけではなくて川石も、流されてきたでありましょう。なので、丸石が、土に混じっている可能性は、高い。
だから、室戸から赤野にかけての美しい更新世段丘にしつらえられた石積みは、丸い川石が多いのではないか。そんなことを、春の海をひねもすのたりと眺めながら考察したのでした。どうでもいいですか?
田野からの帰り、赤野でも、丸い川石の石積みを見て、その思いを強くしたのでした。
更新世段丘の石積みと、赤い土。この地質によって、おいしい芋類などが耕作され、豊かな恵みをもたらしてくれています。元はと言えば、フィリピン海プレートの西進かも知れません。プレートの運動は、僕らに巨大な災害ももたらすけど、大きな恵みももたらしてくれているのでした。そんな土地で、僕らは暮らしている。
良い日曜日です。