すぐに「答え」を示さない〔7278〕2023/03/20
2023年3月20日(月)晴れ!
良いお天気。春やねー。春と言えば番組改編の時期で、なんと、あの40年続いたという「タモリ倶楽部」がいよいよ終了なんだそう。40年って、すごい。確かに、僕が東京で学生やってた時に始まった番組なので、40年か。
このにっこりひまわりの、倍。そう。この「今日のにっこりひまわり」も、来月で20周年を迎えるのであります。2003年4月17日に書き始めて20年。もちろん「タモリ倶楽部」の偉大さと比べるようなものではないですが。それでも、思えば遠くへ来たもんだ。
で、「ブラタモリ」はどれだけ続いているのか、と調べてみたら、2008年からなので、15年続いてます。今朝の高知新聞のコラム「小社会」に、その、「ブラタモリ」のことが書かれてました。NHKでこの番組を発案したプロデューサー、尾関憲一さんが書かれた本に、「ブラタモリ」のことも載っているんだそう。まだ読んでないけど。
尾関さん、普通は気にしない「ちょっと気になるもの」が気になって、それを番組にしてきたみたい。いいねー。また、そういうものを番組にしてしまうのがNHK。スポンサーと視聴率、予算を民放ほどを気にしなくていいテレビ局ならでは、ですね。で、「ブラタモリ」に至る訳やけど、
「番組ではタモリさんらが小首をかしげ、ああだこうだと言いながら、ゆっくり行く。すぐに答えを出さない。」
まさに、そこだ。
「ロケ地の人々への感謝の思いも強い。入念に下調べをし、台本はきっちりつくるが、タモリさんらには見せない。面白さは想定外から生まれる。」
そう。5年半前、「ブラタモリ」高知編をやった時、スタッフの皆さんには、完全にその思いが受け継がれていました。こんな牛乳屋のおやじが「ブラタモリ」の案内人をさせて頂くことになったのも、「想定外」とか「ちょっと気になるものへの感性」とか、そんな番組づくりへの考え方があったから、かも知れない、などと思うのでした。
下調べは、入念。ストーリーを決め、どこでどんな質問をタモリさんにぶつけ、最終的にどんな締めにつなげていくか。現地を歩いて、タモリさん役と近江アナウンサー役のディレクターに台本通りの質問をし、修正し、練っていく作業。すごいですよ、これ。
そして本番。一番言われたのが、「タモリさんにネタバレしないこと」。タモリさんの、「素」のリアクションを楽しむ番組なので、事前に知識が入らないようにすることが、一番大事と言われました。
今朝のコラムを読んで、そんなこと、思い出しました。
すぐに「答え」を出さない。自分でみつける。自分で気付く。そのプロセスにこそ大切なものがある。
いい言葉。生活にも仕事にも、この言葉は活きてくる、と、思う。さあ。良いお天気の月曜日。頑張って仕事を始めよう!