「月の満ち欠け」と、あの頃〔7255〕2023/02/25
2023年2月25日(土)晴れ!
東京。今日はもう仕事もなく、午後の飛行機で高知へ帰るだけ。なので、少し自由時間を頂戴して、ゆっくりしてました。5時半に起き出して築地RUN、いつもの「きつねや」さんでホルモン煮を楽しんできたんですが、すごい人。あんなに人気店になってしまうと、ちょっと、引いてしまうねー。
で、ホテルをチェックアウトして新宿の映画館へ。
2017年の直木賞受賞作「月の満ち欠け」が映画化されてるので、それを観に行ってきたのでした。この映画、大学の同級生とかの間では、少し話題になってたので。
それは、1980年頃の高田馬場駅前風景が見事に再現され、あの頃の早稲田松竹も登場するから。そう。1980年頃の高田馬場と言うと、僕ら世代のど真ん中。その風景が精緻に再現されているとあれば、それはもう観てみなくっちゃ。そんな訳で、観てきました。
この歳になると(昔からやけど)涙もろくなってまして、思わず号泣してしまった。まあ、予想はしてたけど。原作読んでも泣いたから、映画ともなればね。予想は、してました。なかなか佳い映画でございましたねー。近年、映画館で映画を観る、なんてこともめっきり少なくなったので、良い時間を過ごさせて頂きました。なんせ、シニア割適応の年齢になっちょりますきに。そう。そんな歳。
毎日毎日高田馬場駅を利用していたのは、もう、40年も前のこと。自分の感覚からすれば、ついこないだ、ですが、もう40年前。40年経つと、街の風景も変わりました。なんか、小綺麗になりましたもんね、すべてが。今日は映画を観た後、少し大学へも寄ってました。こぎれい。いや、この銅像とか、向こうに見える講堂とかは、40年前と少しも変わらない。でも、僕らが過ごした建物はほとんど残ってなくて、ぜんぶ、きれいな高層建築に生まれ変わってます。1階がコンビニになったりしてて、ビビリます。
なにより、キャンパスを歩く人が、違う。女子、増えてます。僕らの頃は、文化系学部やったにもかかわらず、40人のクラスに女子は3名。それがまあ、華やかになりましたねー。
そしてキャンパス内が、きれい。僕らの頃は、もう、学生運動は下火にはなってましたが、第一学生会館はまだ封鎖されてました。成田闘争とかの真っ最中で、「三里塚に集結せよ!」などと書かれた立て看が、キャンパスを埋め尽くしてましたもの。あの銅像の周囲は、グルリと立て看に取り囲まれてたし。
1980年頃の高田馬場を思い出し、あの頃のとんでもなかったけど楽しかった生活を思い出しながら、この写真を撮ってきたのでした。
記憶の中ではつい最近のできごとなのに、そんな頃の風景を、シニア割で観てきた、土曜の朝。